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2006.01.06 

シルヴァン・ショメ「ベルヴィル・ランデブー」


シンガポールで死ぬのは嫌だね インテリっぽく過ごすなんて
ヨレヨレのバカでいたいんだ ベルヴィルの三つ子みたいに


海外の映像作品を中心に販売しているレーベル、ジブリCINEMAライブラリーからの一本。フランスのアニメーション映画。
大戦後のフランス。マダム・スーザは親を亡くした孫、シャンピオンと二人暮らし。スーザは内向的なシャンピオンを心配し、いろいろ興味のありそうなものを与えてみるがうまくいかない。ある日スーザは部屋を掃除中、シャンピオンのスクラップブックを見つける。そこには沢山の自転車の写真があった。そこでスーザが三輪車を与えてみるとシャンピオンは飛び跳ねて喜ぶのだった。そして数年後、自転車レースの権威『ツール・ド・フランス』に参加するシャンピオンの勇姿があった。
評判が非常に良かったので見たいなーと思っていたんですが、近所では店頭に無く中古でも見付かりません。先日立ち寄ったHMVに置いてあったので購入。
日本では目にする事の無い独特な色合いと造形のフォルム。セリフがほとんど無い事も相まってアートな雰囲気を醸し出しています。が、気取った風な感じはしませんし、むしろ余計な雑音が無いおかげでひたすらキャラクターの動きと独自の世界感に没頭できます。
マフィアの肩のライン、船舶のフォルム、ベルヴィルに住む人々の超肥満スタイルなど異様とも思えるデザインを見ているだけでも楽しいですが、愛犬ブルーノの無茶な使いっぷりやカエルまみれの三つ子アパートに笑いが止まりません。そして時折顔を出す皮肉っぽい視点にハッとしたり。大人の為のアニメーションとして非常に楽しめます。
色合いは昔読んだイギリスの原爆絵本「風が吹くとき」を思い出させ、キャラクターの造形、どこか歪んだ建築物、部屋の美術などはプレステの「MOON」を・・・これは「MOON」自体がヨーロッパのマンガを参考にしてあるせいでしょうね。作中に流れるテレビ番組や小物には映画「アメリ」で見たようなものが出て来ます。まぁ、同じフランス作品だから当然といえば当然でしょうか。音楽もいちいちそれっぽいです。エンディングの曲もカッコ良過ぎてシビレる。
以下ネタバレ。

カエルの煮込み料理から辛くも生還する一匹のカエル。彼は結局スーザが窓から逃がしてやった先、ブルーノの目前で轢死してしまうんですが、これはどういう意味なんでしょう。どうして彼が死ぬ必要があったのか。
冒頭の3つ子ライブが本編と繋がってるのは分かりやすいですが、ラストの「お婆ちゃん終わったよ」が単純なメタで無いとしたらどういう意味なんでしょう。劇中劇?夢落ち?シャンピオンも白髪で既に老年に見えますが、スーザ婆ちゃんそんなに長生きなのか。
つーか孫の名前の「シャンピオン」ってオフィシャル設定らしいけど、本当にそうなのかなー。孫が自転車のトレーニングから帰ってきて羽織ったタオルに『Champion』って書いてあるだけの話で、名前を呼ぶ場面は一切無いわけだし。スーザ婆ちゃんの願いを込めたメッセージが便宜的に名前にされてるんではないかと、ちょっと思いました。
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