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2005.12.18 

谷川流「学校を出よう!」1~6巻


「結論を言おう。よいか、並行世界は有限である。そして世界は上下にも存在する。とするならば、その縦方向の世界もまた有限であるとして何がおかしいことがあろう」(5巻P136-137)

涼宮ハルヒシリーズの谷川流による超能力学園もの。
特殊能力を持つ学生を幽閉するEMP学園。高校二年生の高崎佳由季は本人に特殊能力が無いにも関わらず、6年前に死んだ妹の幽霊に取り憑かれたせいで第三EMP学園に編入させられていた。そんなある日、佳由季は生徒会から超常現象の調査を命じられるが・・・。
超能力者を集めた学園でリーダーが強力なテレパスというと、どうしてもX-MENの『恵まれし子らの学園』とエグザビア教授を連想してしまいます。こちらのリーダーはハゲじゃないけど。X-MENみたいに能力者同士のバトルも無く、淡々と合宿生活が描かれ"学園"と謳っている割には授業のシーンも学園祭等のイベントも皆無。物語の仕組み(設定)そのものがメインに据えられているので、情感に訴えるような熱い展開も特に無く、数人の狂言回しが自らの世界観についてのロジックを繰り広げます。スタイルとしては推理小説とかに近いのかな。それがこの作品の面白みでもあるのですが、カバーイラストから想像される萌えラノベはここにはありません。
シリーズ通しての主人公は漆黒のゴスロリ美少女、光明寺茉衣子と白衣の魔術師、宮野秀策のコンビ。宮野が狂言回しの一人なので純粋な主人公は茉衣子一人と言ってもいいでしょう。超強力テレパスの抗争(実は兄妹喧嘩)に巻き込まれ困惑しながらも、次第に自分自身を発見し成長していく茉衣子がいい感じです。
5巻辺りから強烈なメタフィクション的展開を見せ始めていて、続きが非常に気になるところ。上位階層が下位階層を支配・変革し、下位の存在である主人公がその構造を打ち破ろうとするのはメタのいつもの手法ですが、ここはイッパツ上位構造からの物語を描いて欲しいです。鈴木光司の「ループ」みたいに。

過去記事:谷川流「涼宮ハルヒの憂鬱、溜息、退屈、消失、暴走、動揺、陰謀」
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