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2005.12.06 

柴村仁「我が家のお稲荷さま。」1~5巻


「俺は、憎いということも、悔しいということも、覚えているのに」
空幻は困ったような顔をした。「お前は楽しい思い出をもらえなかったんだなぁ」
(4巻P234より)


ケモノ娘好きの友人から拝借。彼はキツネ娘の本はとりあえず買うらしいです。
昇と透の高上兄弟は亡き母の実家、三槌家に突然召喚される。そこで二人は透が妖怪に憑かれており、早急に祓う必要があると知らされる。実は三槌家は代々霊力の高い司祭の家系で、弟の透にその血が濃く受け継がれているらしい。しかし憑いた魔物が強いこと、かつ三槌家の霊力は減退しており透を守るのに不十分だと判断した三槌の柱女は、封印された大霊狐の力を借りようとするが・・・・。
タイトルから「吉永さん家のガーゴイル」の電撃文庫的対抗馬かと思いましたが、読んでみると「ガーゴイル」がちらつく事はありません。日本古来の土地神や妖怪、神族の争いを中心に描かれる伝奇ラブコメ。もの凄い勢いで魔物に好かれるカリスマ小学生透と、それを守護する大霊狐天狐空幻(クー)の活躍が描かれます。
クーのセクシーさ&カッコ良さ、天然ボケの巫女コウの世間ズレした振る舞い、昇×佐倉の淡い恋の行方、金に汚いコンビニ店長の恵比寿神、ファンシー過ぎる『子連れ狼』、子供っぽいエキセントリック土地神六瓢代理・・・とキャラクターの魅力だけで読ませる力は充分ですが、やはりメインは透。彼のイノセントな目で見、感じ、行う妖怪や神々との交流に、立場論や利害を越えた著者の暖かい視点を感じます。透はホントにイイ奴でクーや六瓢代理がベタ惚れしてしまうのも不思議じゃありません。
この作品は食べ物の描写が多く楽しみの一つなんですが、4巻まであった『擬音・セリフ・擬音』のおもしろ描写が無くなってしまって最近寂しいところ。

チャカチャカ「なぁ、何を作っているのだ」チャカチャカチャカ。(1巻P181)
ザクザクザク「だいたいお前は、白い恋人一箱で、俺を動かせるとでも」ザクザクザク(2巻P229)
モグモグモグ。ゴク。「・・・鬼どもが関与して(省略)膨れあがっているだろう」パク。モグモグモグ(3巻P52)
班長は『ガリガリ君』をガリガリと食べながら「うん、これ食べたらね」ガリガリガリ。(4巻P43)

イラストは凄く色気があってキレイですが、店長恵比寿が全然エビス顔じゃないのと、クロネコサービスの黒猫が文章無視の着ぐるみネコなのがささやかな不満。
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