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2005.11.11 

秋重学/川崎ぶら「愛と青春の成り立ち」


もっと高いレベルの店にデモテープを送り、オーディションを受けた。受かったら次は、チケットノルマだ。チケット、売り歩くのは苦手だけど、今回は腹くくってやってみよう。(P117,118より)

「面白いよ」と漫画好きの友人に薦められて。
高校二年生のタカオはロックバンド「タトラ」のドラム&作詞担当。ギャル化した同じマンションの幼馴染、翔子が気になる昨今。女とヤリたかったり、ドラム練習したり、カップルに嫉妬したり、元ヤンの同級生とうまくやる為に気を使ったり、そうやって日々感じた事を作詞メモに書きとめたり。
バンド漫画は「BECK」位しか知らないのですが、これは凄い面白いです。「BECK」みたいに運命的な出会いやサクセスは無いんだけど、現実的なハナシで読んでて親近感が湧きます。タトラのメンバーは皆、趣味として音楽を楽しんでいて音楽で食っていこうなんて思っていません。練習して技量が上がっていく事を心底楽しんでいて、CDとかの音源を残すこともあまり興味無さそう。ライブハウスで皆と演奏する事が至上であり、憧れるのはメジャーアーティストなんかじゃなく自分らが前座を務める自分らより上手いバンド。
こういうロックミュージックの物語というと、特定の有名アーティストを神格化してその伝説を継ごうとか、リッケンバッカーがどうとかエレキギターの薀蓄を絡めるのが定番ですが、そういうのが全く無いのが新鮮。ロックの名曲の話さえ出て来ません。タカオの切り取る日常が歌詞になっていく過程がとても心地いいのは、そういう過去と別世界からの雑音を排除してあるからなんだと感じます。タカオは思春期特有の背伸びをしたりするけど、音楽的には呆れるほど地に足がついてて自然体。全く背伸びをしていません。
では退屈な話かと思うとさにあらず。商品としての音楽から零れ落ちた大事なものを丁寧に拾い集めて大事に描いている、そんな気がします。いいやつらといいセリフ満載のかなり素敵な良作。
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