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2005.11.20 

ろくごまるに「封仙娘娘追宝録9 刃を砕く復讐者(下)」


勝負はついていた。もはや倒されたのだ。
殷雷はそれでも手を伸ばす。倒されても和穂を守らなければならない。(P281より)


伝説復活!(オビより)前巻発売から3年、本編としては6年の時を経てついに最新刊が発売されました。待望の、本当に待望の新作です。嬉しい?いや、この気持ちは文字ではうまく書き表せません。でもできるだけの事はしてみましょう。まずはおかえり!信じていたよ!!
仙人が秘術の限りを尽くして創り上げる神秘の道具、宝貝(ぱおぺい)。新米仙人の和穂は誤って封印されていた欠陥宝貝726個を人間界にばらまいてしまう。人間界に致命的な被害がもたらされる中、仙人は不干渉の原則により人間界へ手が出せない。和穂は仙術を封じられ、ただの人間となって宝貝回収に赴く。
あとがきで語られる病状(膵臓の病気?)から噂される作者死亡説。延期され続け、アナウンスされては未定になる発売日。そんな悲しい出来事にも慣れっこになっていたけど、今俺の手の中にあるこの新刊は幻じゃありません。
私は雑誌ドラゴンマガジンに掲載されたデビュー作の短編からのろくごまるにファン。この頃から確立されていた「ろくご調」と言われる独特の描写、セリフには一度ハマると抜け出せなくなる魅力に溢れています(抜け出せなくなるとどうなるかは、ろくごスレを参照)。落語と老人口調、それにおどけたセリフが綯い交ぜになった奇妙な世界。自分もちょっとした文章を書く際、ろくご調になってしまったり。ネット上でも染まっている人をよく見かけますし、抗い難い強い影響力を感じます。
デビュー作「食前絶後!」の学園ものから一転、古代中華ファンタジーになった今シリーズでもろくご節は何も変わっていません。著者も相当水滸伝や三国志が好きらしく、むしろこちらの方が生き生きと描かれている様に感じます。神の如き強大な力を振るう宝貝たちに、相棒の殷雷刀と知恵と勇気で立ち向かう和穂のけなげな姿は、あらゆる意味で私のツボ。特徴ある宝貝達の能力に加え、役に立たないと思っていた宝貝が使いようで絶大な効果を生んだりと「自分だったらどうするか」的な楽しみが満載です。以下ネタバレ。


面白かったー。7巻辺りから停滞していた悪い流れを払拭してくれる出来でした。轟武剣は思ったより知的でカッコイイ悪役ですね。勝ち誇ったセリフの途中で突如口にする『俺の心は作られたものなのか?』という疑念が悲しい。魔神の如き轟武剣に対し、バラバラになるまで食い下がった殷雷の諦めなさもさることながら、致命傷を負わされながらの和穂の閃き、胆力が素晴らしく屈指の名シーンになっています。ラストの凄まじいヒキのお陰でやっと出た続編だと言うのに、既に飢餓感があります。続きが読みたい~。次巻はどういう展開になるのか?全然冒頭が想像できないんですが。
和穂の蘇生は?殷雷の復活は叶うのか?夜主と龍華の関係は?龍華を待ち受ける過酷な運命とは?鏡閃の狙っていた「機会」とは?導果先生の『どっちにせよ同じ』の意は?と、消化していない伏線が山のよう。何年でもゆっくり待ってるから、きっちり描いてくれる事を望みます。
本編と奮闘編(短編集)では登場する宝貝が住み分けされていたんですが、今回はその約を破りクロスオーバーが行われていますね。嬉しいのですが、逆に謎が増えているのが何とも・・・。まぁ、兎にも角にも何年振りの新刊発売。長らく待っていたファンとしてはこの幸せをゆっくり味わいたい所。もっと読み込んだ上での感想も書きたいな。

関連記事:ろくごまるに「封仙娘娘追宝録・奮闘編5 最期の宝貝」
ろくごまるに「封仙娘娘追宝録11 天を決する大団円(下)」
関連リンク:みせてやる ろくごしゃのあついたましい!!ものよむひと(仮))
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