--.--.-- 

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2005.11.06 

うすね正俊「砂ぼうず」1~13巻


「だがよ――篭城してるオレ達はどうなるんだよ。援軍が来るまで持たなかったら」
「そんときゃ死ね」(5巻P186より)


劇画タッチの近未来ガンアクション。最近TVアニメ化もされています。
近未来の日本。荒廃した関東大砂漠で便利屋を営む「砂ぼうず」こと水野漑太は、オンボロのショットガン一丁で死の砂漠を渡り歩く評判の腕利き。彼の元には今日もヤバい仕事が舞い込む。
絵が好みじゃなかったのでコミックビームを読む時も飛ばしていた作品なんですが、薦められてまとめ読みしたら面白いのなんの。砂漠という過酷な環境の中で、日々理性と欲を天秤に賭けての命のやり取りがたまりません。『腕利きだが女に弱い』というガンアクションの主人公に最もふさわしい要素に加えて峰不二子を思わせる悪女、朝霧純子の存在により、砂ぼうずのキャラクターが強烈に引き立っています。2巻から登場する相棒の小砂との凸凹コンビも最高。ストーリーは5巻から始まるバキュームカー編で最高潮を迎えますが、残念ながら9巻から登場する戦闘サイボーグが強過ぎてどうにもならない上に、複数の勢力が入り乱れて話が複雑になってしまい自分が「砂ぼうず」で面白いと思った部分が削られてしまった様に感じます。
主役が小砂に変わった最新刊でも組織の下請け的な立ち位置で、読んでてどうにも歯がゆい。どこにも属さない自由さ、自分の損得しか考えない強烈なエゴこそが「砂ぼ」が「砂ぼ」である所以だと思うですよ。個人的には別に話が進まなくてもいいから、厳しい砂漠の中でセコく便利屋稼業を飄々と続けて欲しいのですが。ロボットとヒューロンは(゚⊿゚)イラネ
序盤は絵、お話共に吉富昭仁の「ローンナイト」に近いものを感じていましたが、後半になるにつれ背景が緻密に書き込まれ陰影冴え渡り、最近はつげ義春(というか水木しげる)みたいな雰囲気を醸し出しています。
この記事へのトラックバックURL
http://qpd.blog24.fc2.com/tb.php/46-ea7a0ab6
この記事へのトラックバック
この記事へのコメント
管理者にだけ表示を許可する
 
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。