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2012.05.16 

キリンジ「自棄っぱちオプティミスト」


そもそも、ひとりのアーティストを2時間も聴いていられなくて。立ったまま聴くというのも、辛い。(堀込高樹 227Pより)
ぼくも人前で歌いたくて音楽はじめたわけじゃないから不安もあるわけで。(堀込泰行 136Pより)


文学系女子御用達の雑誌「ダ・ヴィンチ」に08年5月~10年4月まで連載されたキリンジのコラム「自棄(やけ)っぱちオプティミスト」を一冊にまとめたエッセー集。他に長嶋有、森山未来との対談やキリンジ辞典、メジャーデビューからボイエンシーまでの14年間を語り尽くす10時間インタビューが90ページ以上にわたり掲載。本のタイトルは6thアルバム「ドデカゴン」の収録曲より。
以前発売されたエッセー集「あの世で罰を受けるほど」ではハイテンションかつエキセントリックな文章の高樹兄ちゃん、ネタも無くしぶしぶ日常を描写する泰行さんという対比が面白かったですが、今回は作家然とした落ち着いた文章の兄樹、軽快な脳内疾走をする弟ヤスという大きな変化が見られます。特に泰行さんの文章力の上がり具合がハンパない。今回間違いなく兄ちゃんの文章より面白いです。やればできるじゃん。ライブのMCでも本気出せ本気をと思わずにはいられません。また、一応雑誌連載分をまとめたエッセイ集という体裁ではありますが、この本のメインは間違いなく10時間インタビューの方でしょう。ミズモトアキラ氏を聞き手に柴田マネージャーが補足する形で、アルバムの製作風景からジャケットデザインのあれこれ、「Drifter」「エイリアンズ」等名曲の誕生秘話、ライブへの姿勢や兄樹の結婚式、当時考えていたことまで事細かに回想しています。これが凄い。知りたかったことから知りたくなかったことまでいろいろ語りまくってます。最近は年のせいか好きなアーティストのことを知り過ぎて嫌いになる傾向が自分の中にあるので、そういうツイッターとかラジオは極力見たり聴いたりしないようにしてるんですが、そういう幻想抱きがちなファンにはキツいぶっちゃけ話が多い感じ。逆にアーティストが着てるものや食ってるものまで知りたいようなファンには必携の一冊なんじゃないでしょうか。

過去記事:キリンジ「あの世で罰を受けるほど」

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