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2012.05.08 

速水螺旋人「大砲とスタンプ」1巻


「兵站軍の豚がよくこんなところに顔を出せるな」「机仕事の腑抜けでも酒が飲めるたぁ驚きだ」
「なにィ?よく聞け、低能のお前らが毎日喰ってるエサを誰が恵んでるのか、塹壕掘りには高尚過ぎてわからねぇか」(P102より)


増刊モーニング・ツーで連載中の戦争漫画。架空のヨーロッパ第二次世界大戦を舞台に主に物資の輸送、補給等の後方支援を行なう兵站(へいたん)軍の活躍を描く。
我々の歴史とは少し異なるパラレルな世界。20世紀頃のヨーロッパ黒海周辺。大公国(ロシア)と帝国(ドイツ)の同盟軍が共和国(おそらくトルコ)と開戦して2年。大公軍の士官学校を卒業したばかりのマルチナ・M・マヤコフスカヤ少尉はアゲゾコ要塞(キシニョフかな)の兵站軍に配属される。糞真面目で融通の利かないマルチナだが持ち前のポジティブさで汚職問題や金策、接待などに奔走する。
一時期ずっと品切れで店頭で買えなかったりしましたが、最近は靴ずれ戦線の1巻と共に平積み状態になったようで大変めでたい。速水さんの著作が近所の本屋で購入できるとは何という幸せ。これからもガンガン売れてどんどこ刊行して欲しいものです。しかしこの紙面から溢れ出す漫画力はどういうことなのか。戦艦や空母などの兵器類は言うに及ばず、建物の内装や書類の束すら徹底的にポップでキュート。そして有象無象のオッサンモブ達の表情豊かなこと!画の全てが生き生きと描かれていて今にも動き出しそう。もともと同人誌やTRPG関連で物語の1シーンを切り取ったようなイラストカットや設定画をたくさん描かれていたこともあって、その蓄積が充二分に生かされてる感じがします。その中でも特に雑然としたオフィス机や紫煙立ち込める停滞した会議風景には速水さんの強い愛着を感じます。戦争ものというジャンルではありますが、戦車や銃などミリタリーに興味が無い人でも普通にお仕事漫画として楽しく読める作品に仕上がってると思います。続きが楽しみ。

martina.jpg
以前描かれていたマルチナの原型からは残念ながら身長とバストが削り取られてしまった模様。一部の要素はアーネチカ兵長とボイコ曹長に振り分けられたみたいですね。作中マルチナがアーネチカに読み書きを教えるシーンは名場面です。グッと来るよ。

過去記事:速水螺旋人「速水螺旋人の馬車馬大作戦」


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