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2012.01.26 

小西康陽「マーシャル・マクルーハン広告代理店。ディスクガイド200枚。小西康陽。」


選曲は自分の営業品目のひとつなのだが、この仕事にはどこか食通のような卑しさが付きまとう。考えれば考えるほど後ろめたさを拭うことの出来ない仕事であるならば、いっそ何も考えず、ただ快感原則に従うべき。(P222~225より)
CDなど全く集める価値がない。まして音楽配信など以ての外。(中略)そもそもディスクガイド本を買う人間に音楽がわかるはずがない。(裏表紙より)


音楽グループ、ピチカートファイブの元リーダー小西康陽によるレコードガイドブック。学研の200音楽書シリーズの一つ。著名なレコードコレクターである著者による名盤レコード200枚の紹介、及び自らの音楽遍歴とポップミュージックについての考察など。ジャンルは主にジャズ、ポップス、ソフトロック、映画音楽など。
恥ずかしながら私も毎日のように中古レコードショップに通ってワゴンを漁っていた若かりし時期がありました。ああ古着屋と線香の香り漂う青春の日々よ。漁ってたのはレコードじゃなくてその下の棚のファミコンソフトでしたけども。物心付いた頃にはサンヨーのモノラルラジカセでFMラジオ聴いて、アメリカンTOP100とかをテープに録っていた少年としてはレコードというのはあまりに縁の遠いシロモノでした。何しろプレイヤーがウチに無いわけで、レコードなんてものを見るのは学校の音楽の授業のクラシック鑑賞くらいのもの。今でこそ駆け出しオーディオマニアの友人宅でドナルド・フェイゲン「ナイトフライ」をCDとレコードを聴き比べて『お~やっぱりCDよりレコードの方が音域広いよね~』とか言ったりしてますが、自宅のメイン環境はスピーカーが片方壊れた3万円のCDMDテープラジカセなので音の良し悪しなど分かるはずもありません。いや左が聴こえなくなることで面白くなるんですよステレオは。マジで。
それはともかく音楽評論家によるディスクガイドというものも一時期読み漁っていたのですが、聴くCD聴くCD世間で名盤と言われているアルバムがことごとく駄目で『やっぱり俺にはホンモノの音楽なんて分からんわ』といつの間にかアテにしなくなってしまいました。友人から借りたこの本は紹介アルバムに意外とヒットが多くて楽しめたもの。紹介されたアルバムを聴いていくうちに『何だバート・バカラックとフィフスアベニューバンドがあったらピチカートファイブ意味ねーじゃん』と少し思ってしまったりとオススメ半分、ネタばらし半分なのも楽しいです。あとコトバ。刺激的な言葉。1974年以降の音楽に聴くべき価値などない。などと煽るような言葉があちこちにあるのが面白いです。そう言いながら1974年以降の音楽もフツーに紹介するし、CD音源も結構褒めていたりして。そういう意味では自分にとってディスクガイドと言うより自己啓発系の名言集に近いものがあります。この人の言葉の世界観好きだなあ。女性の言葉で歌詞を書くことは、さほど困難ではない。もちろん女性の心理などまったく解らないのだが。なるほど。童貞でなくても童貞ソングを書ける峯田和伸とかに近いものがあるな。秋元康とかその辺どうなんだろう。

この記事へのコメント
へー、こんなの出てたんだ~。買おう。
Posted by rps7575 at 2012.03.04 00:01 | 編集
純粋に読み物としても面白いですよ
Posted by qpd at 2012.03.04 00:41 | 編集
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