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2005.10.14 

谷川流「涼宮ハルヒの憂鬱、溜息、退屈、消失、暴走、動揺、陰謀」


目の前に小さなペットボトルが差し出され、そのボトルは朝比奈さんの手に握られている。「あたしの飲みかけでよければ・・・・・・」
神のウーロン茶だ。おそらく天上の味がするに違いないね。
(涼宮ハルヒの溜息、P102より)


これは借り物。貰った本の山の中にコレの6巻が混ざっていて、読んでみたら意外と琴線にヒット。翌日、既刊分(7冊)を全て借りてその日のうちに読み終えてしまった。それ以来何度も読み返してます。久々にハマった理由はきっと作品から漂うオールドな雰囲気。
通称キョンこと「俺」は高校一年生。クラスで俺の真後の席に座っている涼宮ハルヒは、中学でもイカレた行動と言動で有名だった女。ある日「この学校には面白い部活が無い」と愚痴るハルヒに俺が説教した事で、彼女は「無いなら作ればいい」という結論を出す。そして、それは俺の果てしない暗闘の始まりだったのだ・・・。
「時をかける少女」辺りから脈々と受け継がれる角川の学園SFラブコメ。主人公の語り口がいつものギャルゲー風(開祖はエルフの同級生?)ですが、セリフは下品じゃないしTPOもわきまえてて不快感はありません。というかセリフ、描写とも非常に好み。軽快でいてシニカル。読んでいて楽しいです。時折主人公のセリフが「」に囲まれなかったりして妙な感じですが。
以下ネタバレ。

関連記事:谷川流「学校を出よう!」1~6巻

ハルヒの能力は具現化系。そうあれと願うだけで思うままに現実が変貌する。それによって生み出される存在は単なる思い付きでなく、過去に遡って歴史を持った存在。しかし彼女自身は具現化した存在を認識する事が出来ない・・・設定としてはそんな感じでしょうか。不機嫌になると世界を破壊し、恋に落ちては世界から2人以外を消し去ってしまう。そんな迷惑極まりない造物主を、部下が駆けずり回ってなだめていく形のストーリー。小泉の言う「我々は彼女の精神安定剤です」というのは正に正鵠。ハルヒの能力が『金持ちの友達』みたくあまりに汎用性のある設定なので春夏秋冬、一年のイベント記念日毎にエピソードが描けるわけですが、自分としては「憂鬱」「消失」のような一冊まるまるガツンと来るSFラブコメを読みたいわけで、あとの短編は薄めな印象。まぁ文章面白いし長門が好きなので読んでしまうんですけど。
そう、私にとっては長門有希の存在がこのシリーズを読む大きな要因となってます。大好きだ長門。大いなる意識体の端末でヒューマノイド。無口で機械的なスレンダー美人なんて設定は昨今使い倒されていますが、本作では主人公との戦友とも言うべき信頼関係が心地良いです。ヒロイン涼宮ハルヒが気まぐれな嵐としか描かれず、朝比奈みくるは萌え担当として際立ち過ぎているので、結果キョンと長門のラブストーリーになっているのは万人が認める所でしょう。キョンは「消失」でメガネ長門を選ぶべきだったと今書いてても思う。エピソードの積み重ねでゆっくりと変化し自立していく長門の存在。それは今度は逆に主人公やその周辺へと影響を与えていく・・・ステキだ。ハルヒはどうでもいいけど長門の行く末だけは見届けたい。
アマゾンのオススメが「憂鬱」と「消失」の2冊と、見事過ぎるチョイスで驚愕。実際この2冊で物語は繋がるし(他の巻はほぼサイドストーリー)、話がしっかり展開しつつマンネリ化しないので導入にオススメです。
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