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2010.07.24 

ショウタイム「デクスター ファーストシーズン コンプリートBOX」


昼のマイアミは殺人現場でも緊張感が無い
残忍な殺人も遊園地のアトラクションに見える 殺人ランドだ


アメリカで2006年に放映されたジェフ・リンジーの同名ノワール小説のTVドラマ化。約11時間、全12話収録、R-15指定。現在シーズン3のDVDまで発売されており10月にはシーズン4のBOXが発売予定。本国ではシーズン5が鋭意製作中。
現代のアメリカ西海岸、フロリダ州の大都市マイアミ。マイアミ警察の血痕鑑識官として働くデクスター・モーガンは、その高い鑑識能力で周囲から信頼されており、また警察官の妹デボラを持つ良き兄であり、二人の連れ子を持つシングルマザー、リタの良き恋人でもあった。しかし彼には殺害衝動を抑えきれないシリアルキラーとしての裏の顔があった。
面白い設定にちょっと興味をそそられていた所、A10君が持ってたので貸してもらいました。1話を観てから2,3日でとりつかれた様に全話視聴。間違いなくここ数年観た中で一番面白いドラマ(24もプリズンブレイクも観てないけど)。今も繰り返し見まくってます。以下ネタバレ。


テレビドラマでこんなにハラハラドキドキしたのはいつ振りかしら。視聴してる間はいつデクスターの素性がバレてしまうのかとずっと心臓バクバクでした。やっぱりサイコパス(精神病質)でシリアルキラー(連続殺人犯)の鑑識官という設定が抜群に面白いですね。趣味と実益を兼ね備えたというか、ロリコン教師的な性癖と生業の一挙両得というか。様々な事件の展開とも絡めやすく、主人公が一番先に証拠や手掛かりも得やすい巧妙な立ち位置だと感じました。
デクスターは主に法の手が及んでいない(または法で裁けない)悪人を独自に追跡、調査して消すのが掟。だから一見ハングマンや必殺仕事人などに類する闇のヒーローに見えますが、悪人の主な処分方法が『犯人を後ろから襲って薬物で昏倒させ、拉致監禁し生きたまま解体する』というスプラッタなやり口の為、どうも日本の倫理観ではヒーロー像として受け入れ難いものがあるように思えました。実際悪趣味な絵面ではありますし。そんな残忍な殺人者である主人公に対し、ひどく嫌悪しつつも深く共感してしまうのは何故なのか。それはデクスターが自分の心がどこか欠損している事を自覚しつつ、社会に馴染もう、溶け込もうともがいている姿にどこか自分の姿を重ねてるからだと思います。作品を観るほどにこれは人間関係が苦手な人のコミュニケーション上達の話なんだと思えて来さえしました。
連続殺人犯の優れた死体処理テクに関心、感激して心の師匠認定してしまったり、酒の席で同僚に言われたテキトーなアドバイスを真に受けて彼女を怒らせてしまったりとか、デクスターは性癖を他人に隠してはいても基本的には裏表のない素直ないい奴。『自分の中身は空っぽ』『感情というものが分からない』と自ら語るデクスターですが、生意気な義妹を可愛がったり亡き養父の掟を大事に守っていたり、恋人リタの連れ子2人の面倒見も良くみており、典型的なサイコパス、反社会的人間とは違う気がします。身内に"だけ"優しいっていうのは大人の男としてごく普通なんじゃないかなーと。デクスターを演じるマイケル・C・ホールは雰囲気がありますね。特に顔。目と口元が時にセリフよりも雄弁でゾクゾクします。
このシーズン1ではちょうど真ん中の6話で一段落、後半の残り6話できっちりエピソードを終わらせているので、非常に好感が持てました。ファーストシーズンのみで完成された一つの作品としてお勧めできる1本です。
全体的に一癖ある登場人物が多くてもっといろいろ書きたいんですが、長くなるのでその辺はシーズン2を見終えたときにでも。
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