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2008.04.15 

岩月博之「オメガファイブ サウンドトラック」


BGM制作当初に企画側から頂いた「好きに作って良し」という有難いお言葉のフリーダムさに却って悩んでしまったり、制作途中にストリーミング再生からシーケンス再生へ移行したり、なぜかネットワーク用ライブラリを書いたり、納期直前に開発中のレトロモードの画面を見て急遽専用BGMを夜なべして入れたり(ライナーノーツより)

XBOX360のダウンロード専用ソフト「オメガファイブ」のサントラ。楽曲製作は「ニンジャウォーリアーズアゲイン」「ワイルドガンズ」の岩月博之。本編BGM&レトロモードBGMおよびスーパースィ-プの面々によるアレンジ曲が収録されている。ゲーム制作は太古の昔から2Dアクションを造り続ける老舗メーカーナツメ。
待ってた待ってたー。考え無しにテクニクなんとかのサントラと一緒に注文してしまったので、発売から一ヶ月遅れでようやく届いたですよ。岩月さんのお名前を拝見するのはプレステのGEAR戦士電童以来。オッメガファーイブの曲は一聴した感じでは渡部恭久さんか並木学さんだと思っていたので意外や意外。岩月さんがこんなストリングスの使い手だとは思ってもみませんでした。実にシューティングゲームらしい曲が勢揃いしていて聴かせます。私はスーパースイープ安井洋介さんのSTGアレンジ全般が大好きなのでそれ目当てで購入したのですが、原曲もかなりいい感じ。通して聴く事のできる一枚でした。他にも野呂一生まんまの佐宗アレンジとか、細江さんが珍しく原曲に忠実にアレンジしてたりして楽しめます。
さて、ビデオゲームのBGMをアレンジ曲に任意で切り替えられるという試みは、記憶している限りでは1996年に発売されたセガサターン「ストリートファイターZERO」から始まったと思うのですが、それは『アーケードゲームを家庭用に移植する際の付加価値』としてのものであって、移植という大前提が無いことには存在し得ない要素でした。だから最初から本編とは別のアレンジBGMが用意されている家庭用ゲームソフトなどはほとんど無かったと思います。それが本編よりもプアな音源によるチップチューンアレンジだとすればなおさら。元曲をアレンジするという行為は貧弱な音源を豪華に装飾する+普通の音楽に近づけることが目的で、そもそもダウングレードさせる必要性など無かったのです。ハードが進歩してビデオゲームからその「貧弱な音源」が失われるその時までは・・・。
そして1999年に発売されたプレイステーション「ちっぽけラルフの大冒険」では、オプションでBGMをPSG音源ver.に切り替える事が出来ました。アレンジ曲切り替えによるノスタルジー、レトロ気分の演出はおそらくこのタイトルが初めてだったと思われます。「ちっぽけラルフ」はゲーム自体がX68000という忘れられつつあるPCへのノスタルジーを内包して製作された節があり、この頃から既にビデオゲームの過去への回帰願望は存在していたことが分かります。少ないメモリと容量、貧弱な音源から苦心の末に引き出された既存の音楽の劣化バージョンだったチップチューン。しかしその貧弱な音源こそが魅力的だったのだと、昔からのゲーム音楽ファンのみならずゲーム製作者もそう感じていた事に気付かされる一本でした。
オメガファイブも演出とキャラ造形は3Dながら、ゲームシステムはR-TYPEを思わせる懐かしの2D横スクロールシューティングで、隠しで用意されたレトロモードも色数が減少+BGMがFM音源にとターゲットの年齢層にピンポイントなものになっています。そういう試みは年寄りゲーマーだけに向けたものではないとは思いますが、私のような古い人間にはこれからも波及していって欲しいビデオゲームの一つの方向性であります。

関連リンク:「オメガファイブ サウンドトラック」WEB特製ライナーノート
「オメガファイブ サウンドトラック」作曲者:岩月博之/海外インタビュー
ワイルドガンズ: 岩月 博之 (Game Design Current
ナツメ・サウンド・クリエイター岩月博之氏インタビュー(GAME KOMMANDER)

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