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2005.09.24 

D・B・ワイス「ラッキーワンダーボーイ」


これは退廃的なヤクザのための花札製造から始めた会社にとっては、すばらしい成果であった。(P56より)任天堂の体制順応的な社風や、山内博の権威主義的な人格にたえられなかったのだろう。(P77より)最高経営責任者の山内博の暗殺計画を実行するためにマルフクが社に到着したとき(P414より)

お前は庄司卓かD・B・ワイズよ。最近はブログ更新の為に物を買うようになってしまって悪循環の毎日。ちょっと頑張り過ぎです。別にお買い物戦利品ブログじゃないんだから。これも頑張って書籍のカテゴリを更新しようと思って買った小説。ビデオゲーム関連だと思ってなんとなく。
ライターのアダムはMAMEのROMでも出回っていない幻のゲーム「ラッキーワンダーボーイ」の魅力に取り付かれる。プレイしたさに会社を辞め女を捨てて、一路開発者の待つ京都へ。そこで待っていたものは・・・。
いや、別に大したものは待って無いんですが。主人公の一人称で語られる、とりたてて盛り上がる事も無い物語。時折オールドゲームの薀蓄が語られて興味深くはありますが正直"だから何なの?"という疑問が湧いてきます。架空のゲーム「ラッキーワンダーボーイ」を『実在したかもしれない』と思わせるまでのリアリティを持たせるに至っていないのが痛い。意味の無い女との逢瀬、ありもしないゲームと過去の回想に終始する内容が、大塚ギチの「アンダーヘッド」を連想させます。
ストーリーとは直接関係無い、初期の単純なビデオゲームの構造を考察する試みは非常に面白いです。パックマンの画面端にあるトンネルを抜ける時のタイムラグ、その時彼はどこにいるのか?ドンキーコングのコングと女はデキている?など。単純化された中にこそ無限の解釈があるというのは同意。今のゲーム業界では2D/3Dの対立項が囁かれているというのに、ビデオゲーム初期においてもシンプル/複雑の対立項があるんですね。著者は何故かダブルドラゴンで振り落とされてたり。
主人公が勤める会社に置いてあるゲーム筐体「Eviscerator(内臓えぐり)」が「モータルコンバット」ぽいのはご愛嬌。
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