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2006.12.31 

ダニー・ボイル「28日後...特別編」


「やった、(精神)安定剤。へへ、これがあればグッスリ眠れる上に、夜中に襲われようが気にならない。飲もう」
「いらん、俺はやめとく」
「あたし欲しい」


トレインスポッティングのダニー・ボイル監督によるゾンビホラー。
現代のイギリス、ロンドン。バイクメッセンジャーのジムは仕事中にクルマと事故を起こし意識を失う。どれほど意識不明だったのか、目覚めるとそこは見知らぬ病院の一室。奇妙なことに巨大な病院内に人の気配は無く、電気も通っていない。ジムは状況が掴めないまま病院を出るが、市内にも人影はなくロンドン中がゴーストタウンと化していた。
ゾンビ映画をバリバリ貸してくれる頼もしい友人からの借り物。面白かったー。作中のクリーチャーはゾンビではなく「感染者」と呼ぶのが正しいとか。でもまぁ、ゾンビだと思います。全速力で走るゾンビはドーン・オブ・ザ・デッドで見慣れましたが、今作は血液一滴で即座に感染、変貌までわずか数十秒とさらにテンポアップ。仲間といえど感染の兆しが見えたら即座に殺さねばならない恐怖。どちらかというとゾンビの脅威はあまりメインではなく、人間が極限状態で事態にどう対処するのか、そして人の本来の残虐な性癖を主に描こうとしている様子。・・・そういえばロメロの『ゾンビ』もテーマ的には同じですね。楽園を守る少数の軍隊、感染への答え、飼われたゾンビ、締め出された男による楽園の崩壊と後半の展開が非常に『死霊のえじき』に近い・・・むしろえじきのリメイクっぽいなと鑑賞しながら思っていましたが、実際製作陣も意識していたらしくコメンタリーで脚本家自ら"これはパクリみたいなもの"と語っています。
今作ではおそらく「感染した人間がどう行動するのか」は語られていない?身体を欠損した感染者が皆無なので、特に人肉を喰いたくなるワケでもない模様。噛み付いたり、盛んに血を吐き散らして感染者を増やそうとはするようですが。事情通も研究者も出て来ないのでその辺りは謎のまま。
DVDには約2種類の別エンディングが収録されていたり、監督と脚本家による音声解説もしっかり付いていて◎。コメンタリーではBSEや口蹄疫が蔓延した時期のロンドンで、911テロ事件の真っ只中製作された本作の危うい立ち位置を感慨深く語っています。コメンタリーとしては口数が少ない方ですが、感染者の撮影ではフレーム数をいじったとか、親子関係が裏テーマなど裏話もいろいろ興味深いです。本作はなぜかベトナム戦争を描いた『地獄の黙示録』の多大な影響下にあるようで。兵隊との食事シーンが『地獄の黙示録 特別完全版』で追加されたシーンのオマージュだというのはコメンタリーで初めて気が付きましたが、確かに後半のジムの戦いは密林を彷徨うウィラード大尉の姿にダブります。どこかロードムービーっぽいのはそこら辺から来ているのかもしれません。
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