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2006.03.28 

桜玉吉「御緩漫玉日記」2巻


人間嫌い 違うなー。俺は自分が嫌いなのだ。 漫画描いてる自分 でえきれえ!(P123より)

「しあわせのかたち」の桜玉吉による自身の日常を描いた日記漫画。「漫玉日記」としては連載10年目、単行本も10冊を数える長寿作品です。桜玉吉の「しあわせのかたち」は特に興味も無かったですが(ファミ通も買ってなかったし)、紆余曲折の末「しあわせのそねみ」というギスギスした日常漫画に変貌した辺りから『おっ』と思い始めました。以降「防衛漫玉日記」から欠かさず単行本を買っています。もともと可愛いデフォルメキャラクターの中に見え隠れするシニカルな毒が桜センセの魅力でしたが、人間の持つ嫌な表情を隠さず、逆にコミカルに描く事で絵日記形式の作風が確立した感じです。細やかな人間観察から来る絶妙なキャラ作りは、思わず作中の登場人物に会いたくなるほど。ヒロポンなんか『僕チンのお金油だ労災不適用~』とか実際にそんな喋り方してるんだと思っちゃいます。エッセイや日記ものが大体の場合大袈裟なフィクションで出来てるのを知っていても、ね。
漫玉日記は当初の取材>漫画というエッセイ漫画の大枠を次第に逸脱して行き、鬱病を発症してからは水木しげるというか、つげ義春的なイメージの作風になっていきます。赤裸々な私生活の描写、逸脱した自己言及の果てに『抜け』てしまった桜センセは休載>長期休養の後、桜玉吉版「蒲団」ともいうべき『トクコ編』を描き始めます。アシスタントに来た女性との関係、悪化していく夫婦生活(過去)と隠居同然の田舎暮らし(現在)が交互に語られる様は異様と言う他ありません。結局『トクコ編』は最後まで語られる事無く、急遽盲腸で入院したエピソードへ移行してしまいますが、個人的には少しホッとした感じ。そんなに全身漫画家にならなくてもいいのにと思ってしまいます。
連載雑誌コミックビームの最新号ではまた『トクコ編』が復活していてハラハラ。原稿落としちゃって過去のボツ原稿の代原と信じたい。
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