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2006.03.15 

神野オキナ「あそびにいくヨ!」1~7巻


「世の中には三つのやり方があるそうです。つまり、『正しいやり方、お前のやり方、そしてオレのやり方』・・・・・・・・・・・・中でも一番大事なのは『オレのやり方』だそうで」(4巻P151より)

獣娘が大好物の友人からの借り物。メディアファクトリー文庫の人気作。
沖縄に住む高校生、嘉和騎央は夏休みのある日親族の集まりに顔を出し、そこで珍妙な格好をした白人女性に出会う。猫耳尻尾付きでピチピチのボディースーツに身を包んだ彼女は、自分は宇宙人で調査のついでに遊びに来たと言う。エリスと名乗る彼女は嘉和一族の大ババさまに気に入られ、騎央の家にしばらく宿泊する事になるのだった。
タイトルや副題の脱力具合からあまり期待していませんでしたが、なかなか面白かったです。文章も読ませますしセリフも面白い。宇宙船、宇宙人、美少女、巨大ロボ、米軍基地、秘密結社、映画製作・・・好きなカルチャーを手当たり次第に詰め込んだこの偉容。世界観や設定、展開などその他もろもろ(「妖精作戦」「ARIEL」辺りの)笹本祐一作品の直系と言えるでしょう。5巻あとがきでも『うる星やつらのビューティフル・ドリーマーが大好き』と書いておられるので笹本&神野両氏のメンタリティは非常に近いと思われます。誰もが"終わらない学園祭前夜"を一度は描きたくなるもんなんですね。アオイ×騎央×エリスの三角関係とかの淡い恋愛は笹本作品には無いものですけど。
よくある宇宙人ものから秘密結社との対決、ロケット打ち上げから軌道上での戦闘など徐々にSF色が強くなっていくのがいい感じ。少しずつではありますが騎央君もたくましくなったりして、少年の成長物語としても読めます。でもメインはやっぱりアオイ×騎央×エリスの二等辺三角関係。過酷な半生を送ってきたアオイの冷えた心が、恋敵であるはずのエリスによって次第に暖まっていく過程がグッと来ます。他、著者の映画やオタカルチャーに対する思い入れが作品のあちこちに見られ、ネタが分かる人には数倍楽しめるかもしれません。本作ではちょっとやり過ぎな位ですがこれはラノベ全般に見られる傾向ですし、パロディとしてのアイデンティティなのかも。個人的にはキャーティア人が猫耳以外に人の耳(副耳)を持ってる事と、アシストロイドのマットレイ(チキチキマシン猛レースのケンケン)がそのまま過ぎるのは許せない感じです。
著者の神野オキナという方は自作品のクロスオーバーが大変好きな方らしく、本作でも重要人物として他作品の主人公が登場します。そこら辺の説明があまりされないので、時折読者(私)を置いてけぼり食らわせたり。しかも出版社が違う作品からクロスオーバーしてくるので困ったもんです。

関連:カバー、挿絵担当の放電映像ブログ

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