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2006.02.18 

ろくごまるに「封仙娘娘追宝録・奮闘編5 最期の宝貝」


その一言を待っていたのか、龍華は嬉しそうに笑った。
「見損なっただと?お前に人を見る目がないだけの話だろ。それを私のせいにされてもねぇ」(P114より)


2005年は3年振りに封仙娘娘追宝録、10年振りにサーラの冒険の新刊が出るという、富士見ファンタジア文庫における驚愕のサプライズがあったので、またしばらく"待ち"が続くのかなと思っていましたが、正月明け早々にもう一発来ました。封仙娘娘追宝録奮闘編(外伝)の5冊め。ファンタジアバトルロイヤルに連載された短編五編に、書き下ろし新作一編を加えた短編集です。
書き下ろしエピソードで殷雷刀無しの宝貝回収劇が展開される事以外、外伝になっても特にやる事は変わらないんですが、長編と短編の時間軸は明確でなくそれぞれ独立した感じ。短編のエピソードを知らなくても長編で戸惑うような事はありません。逆もまた然り。むしろ両方読んでる方が混乱するかも・・・。外伝4巻のエピソード「雷たちの饗宴」で百万世界の和穂&殷雷が登場、パラレルワールドの存在が明らかになりましたが、その勢いで本編9巻でもパラレルな展開が展開されて少々混乱気味。短編と本編の和穂は同一人物ではない?長編の和穂は氷の瞳の和穂?最終的にはキレイに説明されると信じたいですが・・・。
以下ネタバレ。

過去記事:ろくごまるに「封仙娘娘追宝録9 刃を砕く復讐者(下)」

今回心にガツンと来たエピソードは『秋雷鬼憚』でした。雑誌連載時に読んでいたら「ただの可能性。パラレルワールドだね」で片付けていたところですが、本編9巻を読んだ後では重過ぎます。
心の支えだった相棒、殷雷刀を失い氷の瞳になった和穂は、六身鎧を纏い愚断剣を手に力づくで宝貝を回収する様になっています。緊急避難に再来砂を使っている所がクレバーな感じ。和穂が捜魂環、俊地鞜を身に着けていること、捜魂環が和穂を憎んでいる事から夜主は和穂に殺されたみたいですね。図らずも本編3巻「泥を操るいくじなし」での夜主のセリフが現実のものになろうとは。氷の和穂をつき動かす原動力はきっと殷雷との約束なのでしょうけど、再び思い出を殺す和穂が切なくて泣けます。相手の気持ちを考慮しない無情な回収屋を気取りながらも、転業珠で信星の頬傷を引き受けたりと信念だけは曲がっていません。そんなタフで凄みのある皮肉屋に成長した和穂は悲しい存在の筈なのに、たまらなくカッコイイ。正直、この和穂で長編を一冊書いて欲しいくらいですよ。和穂と捜魂環&愚断剣のトリオはきっと封仙娘娘の新しい魅力を見せてくれるでしょう。つーか俊地鞜+愚断剣のコンボは凶悪過ぎ。ガチンコでは泥刻砂+斬像矛ぐらいしか勝ち目無いかも。
湯飲みの宝貝と化修のエピソードは良かったですね。封仙娘娘における謎の一つ『殷雷を殺した湯飲みの宝貝とは何者?どんな能力?』がついに明らかになり、外伝3巻に収録されているエピソード「最後の審判」をまた違った角度から読むことができます。今回は龍華が主人公の仙界エピソードが三つと多め。あと恒例だった章末の回収宝貝の説明文が無くなりました。こちらは少々寂しいので復活希望。
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