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2006.02.17 

長谷川裕一「轟世剣ダイ・ソード」全7巻


「私・・・でも・・・こういうの・・・にがてなの!ヘッセとかが好きなの。ファンタジーとかだめなの」
「そ、そりゃ、こまりましたね・・・」(2巻P53、54より)


「マップス」「クロスボーンガンダム」の長谷川裕一による異世界冒険ファンタジー。
93年1月26日早朝、九江州中学は全校生徒550名を乗せたまま突如異世界へ転移してしまう。何が起こったか分からずパニック状態に陥る生徒達。そこへ武装した怪物の集団が襲撃、学園は壊滅状態に。絶望的状況の中、生徒会長千導今夜は校内放送で「反撃して下さい!」と生徒達に呼びかけ、ベートーベンの交響曲第5番『運命』を大音響で流す。突然の轟音に怯んだ怪物達に対し、生徒達の反撃が始まった。
長谷川裕一は主にSF的な題材の作品を描く漫画家さん。壮大なスケールの世界観とその広げた大風呂敷を見事に畳み切る実力で熱狂的なファンがいます。特撮戦隊もの(ゴレンジャーとか)の造詣に深く、TVチャンピオン「悪役怪獣・怪人王選手権」で優勝したり巨大メカの考察本を発売する程の知識の持ち主。TVゲームにも明るく、以前電撃プレイステーションDのディスクに収録されていた氏製作のゲームデータ(デザエモン+)は、異様に気合の入った完成度の高いエログロシューティングでした(ネタは童羅あたりかな?)。
私は高校時代に読んだ「マップス」に衝撃を受けてファンに。氏の独特の絵柄はジャンプ、サンデーくらいしか読んでいなかった当時の私には違和感バリバリでしたが、すぐに気にならなく・・・むしろ『この絵じゃないとダメ』な感覚になるほどの面白さ。ピンチからの逆転、絶望から希望、そして大逆転と緩急のついた見事という他無いストーリー展開に当時の自分は虜になりました。
さて漂流教室+スーパーロボット+剣と魔法のファンタジー、といった風情の本作。長編としては「マップス」に勝るとも劣らない傑作だと思います。自分では火も起こせない、犬より強い獣には勝てっこない現代っ子たちが敵国のど真ん中に孤立無援。襲い来るは山を砕き海を干上がらせる巨大な人型兵器「神の武器」が七体。対するは本来の力さえ発揮できない「神の武器」ダイ・ソードが一体のみ。しかも使用できるのは七回だけ・・・もう書いているだけで興奮してくるたまらんシチュエーションです。
異世界"泡の中央界"の真実、「神の武器」の力関係、生徒会長千導今夜のカリスマと指揮能力、ユーリナ・王太・会長の三角関係、王太とダイ・ソードを結ぶ男の友情、王太の戦士としての成長・・・簡単には語り尽くせない魅力が本作には溢れています。クライマックスの展開もさすが長谷川裕一と納得できるクオリティ。最高です。
多くの連載を抱え多忙なせいか、アシスタントさんにまるまる1ページ作画を任せる事がダイ・ソード後半(コミック版「飛べ!イサミ」を書き始めた辺り?)から多くなりました。「クロノアイズ」ではちょっと(私の)限度を越えた感じ。話自体は相変わらず凝っていて面白いのですが・・・。手放しで人に薦められるのはダイ・ソードまでですね。残念。

関連リンク:長谷川裕一公式情報ブログ スタジオ秘密基地
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