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2006.02.12 

サム・メンデス「ジャーヘッド」


これは俺の銃だ 世の中には似た銃があるが
これは俺の銃だ この銃なくして俺は無い


予告編を観てから上映を待ち焦がれていました。近所の劇場でやってて嬉しい。
18歳のスオフォードは親子三代に渡る海兵隊員。斥候狙撃兵として訓練を積む毎日。そこへイラク軍クウェート侵攻、というニュースが飛び込んで来る。時の大統領ブッシュは多国籍軍を率いイラクに宣戦布告、海兵隊も次々とイラクへ送られる。その部隊の中にスオフォード達、偵察狙撃隊STAの姿もあった。
名作と謳われる戦争映画、「地獄の黙示録」「フルメタルジャケット」が大好きな自分にとっては非常に笑えて面白かったです。両作ともイマイチ感情移入し難い部分があったり、ラスト尻切れトンボな印象を受けたりしましたが「ジャーヘッド」は尻尾までアンコが詰まった満足できる作品でした。
主人公スオフォードが同世代な事もあってか、隊員たちが口にするカルチャーがそのまま共有できるのでそこが大きいですね。「徹夜でメトロイド」「You're The Sunshine Of My Lifeを吹け」「暗黒面に来いルーク」「ジェームス・ディーンのジャイアンツみてーだ」とか、もう小ネタがビンビン琴線に触れます。「地獄の黙示録」を試写室で見ながらワルキューレの大合唱とかもう、もう。ステキ過ぎ。
そういうボンクラどもが戦地で現実を見てショックを受け>狂っていくというのが戦争映画のお作法ではありますが、スオフォード達は民兵とのゲリラ戦で(誰もが敵に見える)疑心難儀にかかるワケでもないので、空爆とミサイルで勝敗が決まる戦争において歩兵のアイデンティティを見失うという具合。空爆の実も蓋も無さが鮮明に映し出されています。それより何より自分が兵士で敵国にいる間は時間が止まり、家族、恋人といった本国の人々の時間は進んでしまうという置いてけぼりの悲しさが主人公の痛切に感じた事なのだなと感じました。
上官、司令官が話の分かるジョークの上手い人間として描かれているのが新鮮。ジェイミー・フォックス演じるサイクス三等曹長はいいキャラですね。油田炎上のシーンはまるで異世界。一見の価値はあると思います。
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