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2008.11.10 

ズジスワフ・ベクシンスキー「The Fantastic Art Of Beksinski」


I should like my painting and drawing to'survive'.(P16より)
What I paint is above all else, a spiritual self-portrait of me.(P39より)


近代ポーランドの芸術家Zdzislaw Beksinski(1929-2005)の画集。主に何重にも積み重ねられた人間の骨格や朽ちた巨大建造物、禍々しいT字の磔台などを好んで描いた。その全ての作品にタイトルが付けられていない。画集に収録されている絵画は65点。作品と共にベクシンスキー本人のコメントも数多く載せられている。
とうとう洋書買っちゃっただわ。以前画像掲示板に貼られているのを見かけて以来、ずーっと気になっていたんですが、画集でゆっくり眺めていたいと思い購入。すんばらしい。裏表紙でコメント書いてるのがH.R.ギーガーやギレルモ・デル・トロだったりしてベクシンスキー作品との関連性を伺わせます。
ベクシンスキーの人となりを知るまでグロ系のファンタジーアートを描く方だとばかり思っていたのですが、ナチス・ドイツによるポーランド占領や民族紛争、不安定な政局を目の当たりにしてきた人間が描き出す心象風景だと解釈すると、ベクシンスキーが描いているのは幻想世界の風景ではなく、実際彼が肉眼で見てきた風景をキャンバスに写し撮ったものなのだと理解できます。屍骸が折り重なった塔の天辺に立つアンテナやシュタールヘルムを被った屍骸で覆い尽くされた丘等の作品で、その光景を垣間見る事ができます。他にもヒエロニムス・ボッスを思わせる黙示録調の作品もちらほら。「私は自分の展覧会のオープニングにさえ行けないシャイな人間だ」というコメントの下にある作品が、柱の影に隠れた男の絵だったりして編集にも愛嬌があります。

関連リンク:英語版Wikipediaからの翻訳
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