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2008.03.25 

キリンジ「スウィートソウルep」


今でもあなたは探しているの? 醸し出されることのない美酒を
雨に負けぬ花になるというの? やわらかな心を石に変えて(track.3「愛のcoda」)


兄弟ポップデュオ、キリンジの東芝EMI移籍後第一弾シングル。6曲+インストver.6曲でほとんどアルバムと言っていい趣の一枚。愛に踏み切れなかった過去を悔やむ女性の絶望を歌ったtrack.3「愛のcoda」、アルコール中毒の苦悩を歌ったtrack.5「悪い習慣」など収録曲が秀逸。2003年3月発売。
先週大貫妙子さんのラジオ番組にキリンジがゲストで出ていたので楽しく拝聴しました。妙子さんの地の底から響くような低音ボイス相変わらずいいわあ。ゲストタイムの最後に妙子さんが「愛のcoda」をリクエストした際、妙子さんが『ver.違いを全部聴き比べたら中里正男さんのマスタリングver.が一番素晴らしい』とマニアな事を言っていたので、自分でも聴き比べてみることにしました。私が知る限り「愛のcoda」のver.違いは3つ(聴いた事があるのは2つ)。ジャケットの奥付を調べてみたところ、中里正男マスタリングver.はシングル「スウィートソウルep」収録のものでした。「スウィートソウルep」は5年前、皿が溶けるほど聴いた思い出深い一枚。思い返してみると、アルバム「for beautiful human life」に入ってる方の「愛のcoda」はあまり聴いた事が無かったのでいざ視聴。
・・・結構違うもんですね。マスタリングでこんなにパートの音配分が変わるとは。こういう調整はミックスの段階でやるもんだと思っていました。中里正男マスタリングver.ではオケが歌の邪魔をせずあくまで裏方に徹しているのに比べ、「for beautiful human life」の前田康三マスタリングver.では楽器の音に主張が見られます。コーラスの音量も大きいし、人によってはキーボードやストリングスがうざったく感じるかもしれない・・・微妙な好みの問題だとは思いますが。私もさんざ聴き倒した中里ver.の方がしっくり来ますね。ついでに「スウィートソウル」も聴き比べてみましたが、やはり歌中心の中里ver.か楽器を利かせる前田ver.かで違いがありました。「奴のシャツ」などはオケ中心の曲で成功していると思うので、この違いは面白いですね。他の曲にもエンジニア違いでどんな特徴が生まれるのかいろいろ聴き比べてみたくなりました。これまでも編曲家(アレンジャー)まではよくチェックしてたんだけど、マスタリングエンジニアもなかなか重要なポジションなんですね。辿っていけば最近のCDの音量が大きいのも、昔のCDの謎の高音も理解できるようになるんでしょうか。

キリンジ オリジナルアルバムのマスタリングエンジニア一覧
・中里正男(ペーパードライヴァーズミュージック、47,45、スウィートソウルep、super view)
・前田康三(3、Fine、for beautiful human life)
・宮本茂男(DODECAGON、7、ボイエンシー)
・Ted Jensen(ten)
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投稿時間 01:00 | キリンジ | コメント(0) | このエントリーをはてなブックマークに追加 |
2008.03.23 

佐藤多佳子「しゃべれども しゃべれども」


「俺は面と向かってなら、誰にでも、どんな悪口でも言える。ピストルを持ったヤクザにでも、偉い政治家にでも言える。フロントにでも監督にでもスター選手にでも言える。でも、知ったかぶりを決め込んで、顔の見えない大勢の聞き手に向かって、選手の陰口をきくような真似はできない」(P209より)

駆け出しの落語家が始めた「話し方教室」に集う人々の交流を描く。ラジオドラマ化や漫画化もされ、2007年にはTOKIOの国分太一主演で映画化。
「俺」は落語家の今昔亭三つ葉。前座よりちょい上の二つ目という位置にいる。ひょんな事から、ガキの頃の吃音がぶり返して困り果てた従兄弟に頼まれて『話し方教室』なんぞをやる羽目になってしまった。しかし話し方を教えるといっても、俺が教えられるのは落語しか無いのだが・・・。
久々にいいものを読んだ満足感で一杯なのですよ。素晴らしい。全年齢向けで笑えて泣けて展開も面白い小説なんてそうそう出会えるものじゃないわけで。ここ数年で読んだ本の中では間違いなくベスト。何度繰り返し読んでも面白い。どこか一癖ある登場人物同士の掛け合いが最高です。
TBSの「タイガー&ドラゴン」、NHK大阪の「ちりとてちん」とここのところ落語界を舞台にした傑作ドラマが多くて嬉しい昨今ですが、この小説もかなり上手に落語を物語に取り込んで成功しています。前述のドラマ2作と同じく落語の復興に向けた啓蒙活動的な一面も見せつつ『ジャズも落語も一緒だ。昔の名人を聴けばいい。もう終わった時代のものだから』と登場人物に辛辣なセリフを吐かせたりと一筋縄ではいきません。テーマ自体は今時の作品らしく森田療法的な方向へ収束していきますが、小三文一門会とラストのまんじゅうこわい東西対決の緊迫感は只事ではありません。熱くて手に汗握るよ。
阪神フリークのひねくれ坊主、村林優がいいキャラ過ぎて見せ場も多いので湯河原と良の結末がキチッと描ききれていないのが残念といえば残念。まぁ、これで湯河原と良にまで見せ場を作ったら(湯河原が野球解説で一発ブチかますとか)収集つかなくなりそうですが。
ろくごまるにも封仙終わらせたらこういう作品書いてくれないかなぁ。無理かなぁ。
投稿時間 17:12 | 小説 | コメント(0) | このエントリーをはてなブックマークに追加 |
2008.03.20 

ジョエル&イーサン・コーエン「ノーカントリー」

no country
「人は失ったものを取り戻そうとしてさらに失うのだ。結局出血を止める他はない」

ダメな人が少し欲をかいた為に不運な事件に遭い、マヌケなドジを踏んでみじめに死んでいく作品を撮らせたら世界一。コーエン兄弟の快挙、第80回アカデミー賞作品、監督、脚色および助演男優賞受賞作。
1980年代のアメリカ、テキサス。砂漠でハンティングを楽しんでいたベトナム帰還兵ルウェリンは、丘の下で数台のクルマと射殺された複数の死体を発見する。二つの組織が麻薬の取引で揉めて相打ちになったらしい現場を調べるうち、ルウェリンは大金の入ったトランクケースを発見する。自宅にトランクを持ち帰ったルウェリンは、唯一生き残った怪我人に水を与える為に現場へ戻るが・・・。
面白い脚本があっていい感じの"間"を撮れたら映画にBGMはいらないですね。むしろ邪魔。以下ネタバレ。
続きを読む
投稿時間 10:24 | 映画 | コメント(0) | このエントリーをはてなブックマークに追加 |
2008.03.18 

キリンジ「7」


カバンの中のスタンガン 星よりひそかにGPS 横顔きれいな髪
防犯カメラの中の 君がもしもの時は言ってよ please(track.12「もしもの時は」)


兄弟ポップデュオ、キリンジの7枚目のオリジナルアルバム。シングル「朝焼けは雨のきざし」とネット先行配信された7曲を含む全12曲入り。
昨年はシングルに文具を抱き合わせたり、毎月ネットで新曲を配信するなどいろいろな試みが成されましたが、あんまり個人的にキュンとくる仕掛けは無かった気がします。じっくりいい曲作って、小さなハコだろうと出来るだけライブで全国回ってくれれば他に何もいらないのに。新曲のネット配信も本気だったら『アルバムにバージョン違いを収録』などとケチを言わず、ネット配信のみでしか聴けない曲があってもおかしくないと思うんだけど・・・勝手な言い草ですが。楽しみにしていたニューアルバムとはいえ、既にネット配信で大半の曲は視聴済みなので、実質的な新曲は4曲。通して聴いても案の定まとまりの無いバラバラなアルバムです。以下一通り聴き飛ばした感想。
「宇宙のパノラマ」+「the echo」的な趣のスピーディーな一番手「家路」。サビ頭の"鳴らすー↑のさー→"の部分がフラットなのが不満だったけど、ジワジワ良くなってきました「朝焼けは雨のきざし」。マイケルの極意は"フゥー!"とか"ダッ!"じゃなくて息継ぎ時の"ハッ、ハッ"だと思う「SHOOTIN' STAR」。エレクトロニカなバースデーソング「今日も誰かの誕生日」。「Fine」や東芝時代を思わせるちょっとナーバスな一曲「タンデム・ラナウェイ」。アルバム中、合作はこの曲1曲のみ?兄曲弟詞「君のことだよ」。ネット配信ver.は超お気に入りソングですがアルバムver.はイントロとエフェクトが最悪「ジョナサン」。ヤスお得意のダラダラソング「Ladybird」。展開もサビも今アルバム最強、兄樹のお引越し夢想「この部屋に住む人へ」。ポール・マッカートニーみたいなシンプルで楽しいポップス、コールミー♪コールミー♪「囁きは天使のように」。作詞・作曲、演奏、歌全て自分。ミックス自宅。ヤスのひとりでできるもん「グレイハウンド・マン」。おぞましい歌詞がポップに煌くストーカーソング「もしもの時は」。
バラバラだけどいいアルバムです。ドデカとは別の意味でイイ。ジャケットでヒゲ+サングラスでウォルター・ベッカーみたいになってるヤスがいいですな。あと、最悪にCDが取り出しにくいケースだったので閉口しました。あの真ん中がミスドのフレンチクルーラーみたいなヤツ。聴く前にCD割りそうだったよ。再考を促したい。

関連記事:キリンジ「DODECAGON」
キリンジ「ボイエンシー」

投稿時間 22:32 | キリンジ | コメント(0) | このエントリーをはてなブックマークに追加 |
2008.03.16 

virt「魂斗羅 Dual Spiritsオリジナルサウンドトラック」


ジェークは、日本のゲーム音楽・サウンドプログラム(この中には、アメリカで発売されていないPC-98シリーズやX68000シリーズも含まれる)に対する深い尊敬の念を持っている。尚、ジェークは、まだ魂斗羅 Dual SpiritsをHardモードではクリアしていない。(ライナーノーツより)

待ち焦がれていたvirt(ジェーク・カウフマン)の新譜と共に魂斗羅DSが届きました。昨年暮れに海外のみで発売された魂斗羅4の日本ローカライズ版ということで、virtの現時点での新譜は52 WeeksのPut Out A Fire And Get Stonedですが、輸入を躊躇していた自分みたいな人間には待ちに待った一枚であります。6歳よりファミコンの魂斗羅プレイを日課とし、日本人の誰よりもコナミのファミコンPSGミュージックを愛し、そのテクニックを継承しているアメリカ人virt。海の向こうの魂斗羅ファンがその正統続編に携わるという快挙の一作です。魂斗羅シリーズ過去作の名曲の数々をリアレンジしながら、古き良き時代を思わせる正統アクションゲームサウンドを聴かせてくれます。サントラはゲーム中のBGM27曲に加え、ボーナストラックとしてリードギターprozax、ベースnorg、キーボードvirt、プロデュースmideeという海外アレンジ好きにはピンと来る面子のスペシャルバンド、the Smash Bros.によるアレンジ曲が一曲収録。
ゲームファンが若い頃に感動した作品の続編を自ら手掛けるというのがイイですね。ロックです。レッチリのギターの人とか、最近ではyoutubeがきっかけでジャーニーのボーカルに抜擢された人が思い浮かびました。好きで好きで、どれだけ好きなのかを表現していたら想いが伝わったという感じがステキ。ノーマルの一面にほぼそのまま過去の同人アレンジが使われているのが、virtのファンとしては嬉しいところ。サントラは約38分と収録時間は少ないものの聴きどころ満載です。グラディウス系サウンドを思わせるtrack.13とチョッパーベースが踊り狂うtrack.14が特にお気に入り。
ゲームの方は真・魂斗羅>ネオコントラの流れからは外れる先祖帰り的な内容。ハードがDSでドット絵の2Dアクションでは致し方ないとも言えますが、あえて魂斗羅4と銘打たれたのはスーファミの魂斗羅スピリッツの北米版タイトルが『魂斗羅3』だったからだと思われます。15年以上も前に名作アクションと呼ばれた3の続編を目指し、おそらく4の開発はスタートしたのでしょう。スピリッツ面白かったもんなー。あれを作った面子は後にトレジャーへ移籍、「ガンスターヒーローズ」等へ名作アクションの系譜は引き継がれていったわけです。いや、多間接ボスの系譜かな。
さて、久々の一発死にアクションは楽しいけど厳しい。厳しいけど楽しい。ダブルスクリーンはもっぱら演出よりもプレイヤー不利の方向に働いている印象。どちらかの画面に集中しているとあらぬ方向から敵弾が・・・。難度ノーマルからかなり手応えがある反面、イージーは自機の数2倍、武器の強さも最初からMAXと非常に遊びやすくてヌルゲーマーにもいい感じです。現在、イージーをクリアすると出現するチャレンジモードで奮戦中。アクションゲーム版フェイの問題みたいな感じで激アツです。たまらん。

過去記事:virt「FX3」
関連リンク:【DS】魂斗羅 Dual Spirits part8【Contra 4】携帯ゲームソフト@2ch掲示板
投稿時間 16:57 | ゲーム音楽 | コメント(0) | このエントリーをはてなブックマークに追加 |
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