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2005.12.31 

2005の終わり


読んで下さっている方に感謝。何とか3ヶ月とちょっと、放置せずにブログを続ける事ができました。これも全て色んなキーワードで検索して来て下さる、数少ないお客様のお陰です。本当にありがとうございました。思えば、ブログの記事を書く為に物を買ったり借りたり、何度も校正を繰り返した挙句、文章をまとめられずに時間を無駄にしたり、文の引用、あらすじを習慣化して余計な手間を作ったり、継続にはそれなりに努力しました。そのせいか、何だか文章も少し上手くなった様な気がします。気のせいじゃないといいんですが。
来年はもっと時事ネタでアクセス数を稼ぎながら、どうでもいい記事を増やして気楽に、頻繁に更新を行い、気に入ったものの感想をもっと掘り下げて書いてみたいと思っています。では、良いお年を。
○今年最もアクセスが多かった記事ベスト3
1 THE地球防衛軍2 インフェルノガイド
   だから出現する武器はランダムなんだってば。
2 PS2「グランド・セフト・オートIII」
   サンアンドレアスの移植はどうなるんでしょうか 
3 ろくごまるに「封仙娘娘追宝録9 刃を砕く復讐者(下)」
   ここにトラックバックスパマー爆誕。
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投稿時間 00:08 | 日記 | コメント(0) | このエントリーをはてなブックマークに追加 |
2005.12.30 

SUEZEN「DEAD SPACE」1,2巻


「―――ホテル寄ろうか・・・・・・?」
「いい・・・・・・今日は自慰の気分なの――――」(P114より)


S大学医学部に通う医学生、先負参太郎(サンティ)、柳樽紅絹(モミー)、国瞥敷乙也(オッチー)は友人同士。最近サンティとモミーが付き合うようになってからオッチーは少し寂しい様子。ある日倉庫でホルマリン標本を片付けていたオッチーは偶然、学内で噂の"女郎の他殺死体標本"を発見、あまりに美しいその肢体に魅入られてしまう。
自分にとってSUEZENはNHKのアニメ「ヤダモン」や、メガドライブの「シャイニングフォースII」のキャラクターデザイン担当でファンシーな可愛い絵を描く人・・・でしたが、以前読んだ「新性生活」と、この「デッドスペース」を読んだ限りでは、性的な内容をメインに描く漫画家さんという感じです。
オッチーに語りかける死体達の目的とは?田舎の農村における『神隠し』『開かずの間』『ざしき童子』の意味する所とは?キャラクター同士の関係に前世の関連っぽさも匂わせながら、親から子へ引き継がれていく血脈と、それに導かれる人間のサガが描かれます。
特別な能力を持ったキャラクターが何かを解決するでもなく、不思議な事件に巻き込まれた先に人為的なカラクリが・・・という京極夏彦的なお話。オチではそれなりに説明が用意されてはいますが、セリフにせよ描写にせよ、そのものズバリはあまり描かれないので表情、セリフの意味をよく考えて読んでいく必要があります。
次巻の主役登場と同時に2巻終、という事で続きが非常に気になりますが、連載誌が廃刊らしく3巻発売は絶望的みたいです。残念。

きわどい性描写に加え、少女の裸もバンバン出て来るのにこれは成年コミックの範疇じゃないんですね。女性の性器を「おぼぼ」と呼んでいるので女郎さんの田舎は九州の方かな。関西方面は一様に「おめこ」でしたっけ。愛知県は「おべんちょ」と呼ぶらしいんですが、周りでそう呼ばれるのを聞いた事一度も無いです。
投稿時間 22:56 | 漫画 | コメント(0) | このエントリーをはてなブックマークに追加 |
2005.12.28 

山本一力「あかね空」


「ぐしゃぐしゃてえのは、おれの親父が命懸けで造ってきた豆腐のことかよ。そんだけのことを言うからにゃあ、てめえの豆腐はよほどにかてえんだな。どうやって食うんでえ、鉋で削るか鋸で挽くのか、どっちでえ」(P370より)

お袋からの借り物。江戸の豆腐屋一代記。第126回直木賞受賞作。
宝暦十二年、江戸。身一つで京都から出て来た豆腐職人の栄吉は、京豆腐の老舗、平野屋の味を広める為に奮闘する。しかし江戸の硬い豆腐に慣れた町人の口には、柔らかで上品な栄吉の豆腐は合わず、商売はなかなか軌道に乗らない。そればかりか地元の豆腐屋ともうまくやっていけず栄吉は次第に孤立していくのだった。
こういう時代物を読むのは久し振り。上方(京都)からやってきた一人の男を巡り、地元の人々それぞれの思惑が絡み合って物語は進みます。前半は栄吉夫婦の苦闘とそれを影で支える者達を、後半は栄吉夫婦と三人の子供達の愛憎劇を描いていく二部構成。前半は商売がうまくいかないながらも志を曲げずに踏ん張る栄吉のたくましい姿や、栄吉に密かな想いを託し協力してくれる人々の姿に泣けるんですが、後半は家族が互いにスレ違う想いからドツボにはまっていく様を余す所無く描いており、正直読んでてシンドイです。言葉にしなけりゃ伝わらないけど、言葉だけでも伝わらないんだよなぁ。母親にエコ贔屓された長男のボンボンが悪い遊びを覚えて身代を潰していき、残された弟と妹が苦闘する様は正に花登筺の「あかんたれ」の世界観。母おふみのネチネチとしたイヤミとイジメに胃がキリキリします。
派手な展開も無く、人と人の係わり合い、互いの愛憎関係をしっかりと描いているのでラストの大逆転は拍子抜け。ちょっぴりファンタジーだなと思いました。そりゃ傳蔵親分はイイ人だけど・・・ちょっとね。毎回『影ながら見守っていた善人によって京やは守られました』じゃあんまりじゃない?
投稿時間 01:10 | 小説 | コメント(0) | このエントリーをはてなブックマークに追加 |
2005.12.25 

ピーター・カッタネオ「ポビーとディンガン」


「石に敬意を払え。そうすれば石も敬意を持って接してくれる」

先日新しくオープンしたミニシアター伏見ミリオン座で観て来ました。「フル・モンティ」の監督による小説の映画化。
舞台はオーストラリアのオパール採掘場。主人公アシュモルは採掘場で働く父親と、スーパーでパートをしている母親、そしてちょっと変わった妹ケリーアンと四人家族。ケリーアンの変わったところ、それは見えない友人"ポビーとディンガン"がいる事。ケリーアンを心配する家族は"ポビーとディンガン"の存在を否定しようとするがうまくいかない。そして父レックスは一計を案じる。架空の二人を連れ出しケリーアンから引き離そうというのだ。
人気ロックバンド、シャカラビッツの2ndアルバム「CLUTCH(CCCD)」に「ポビーとディンガン」という曲が収録されていまして、私はそこから原作小説の存在を知りました。どうにかして読みたいなと思っていた矢先、映画公開を聞きつけ観て来た次第です。
自閉気味の少女と架空の友達、というとダコタ・ファニングの「ハイド・アンド・シーク」とか、サイコ分裂メンヘル系の作品を連想してしまいますが、これは地に足がついた良作。派手な展開はありませんが雄弁な役者の表情に集中でき、かつドキドキする事が出来ます。四人家族を描き過ぎた結果、キーとなる重要人物の描写が足りないのと、オチがイマイチ弱かったりしますけど。裁判官の人と、弁護を引き受けてくれる採掘仲間の描写がもっとあったらなぁ。母親は絶対医者と不倫してると思った。
ドツボにハマっていく父親、母親は情緒不安定に、妹は体調を崩していく・・・。それでもクサらずに明るく立ち回るアシュモル兄ちゃんの活躍が泣けます。
アシュモル役の子のホクロがカラオケUGAのCMのアレみたいで少し笑った。

関連:「ポビーとディンガン」公式サイト
    宝石オパール(Wiki)
投稿時間 20:24 | 映画 | コメント(0) | このエントリーをはてなブックマークに追加 |
2005.12.24 

大槻ケンヂ全詩歌集「花火」


あることと ないことと いかにもな 言いがかり
あることってのは あたしが好きで
ないことってのは 君もあたしを (P22「ネットで叩いてやる!」より)


筋肉少女帯、現特撮リーダーの大槻ケンヂの全歌詞集。
筋肉少女帯は中学生の頃から大好きでよく聴いていました。大槻ケンヂの歌声というよりは叫び、語るような個性的なボーカル、ギター橘文彦の激しいヘビーメタルギター、そして暗いテーマなのに何故か笑ってしまう奇妙な歌詞に当時の自分は釘付け。当初は御多分に漏れず「元祖高木ブー伝説」辺りのコミックソング的な部分に魅力を感じていましたが、高校生になってからは思春期の暗く鬱積した想いを受け止めてくれる貴重なバンドという位置付けに。ダメな人間の精一杯の矜持、という世界観が私のような暗い人間の心を捕らえて離しません。アルバムでは「エリーゼのために」「UFOと恋人」辺りが好き。
さて「花火」。私はいくら歌詞が良くてもうまくメロディに乗っていないと歌として好きになれない人間なのですが、当然の事ながらこの本には音源は無いので、曲の良し悪し抜きで純粋に歌詞を鑑賞する事ができます。でも、やっぱり知ってる曲だと歌詞を見るだけで頭の中に歌が流れて、そちらに引っ張られる感じ。気に入らない曲は歌詞も好きになれないから不思議ですね。その分、曲を聴いた事の無いインディーズ時代、筋少後期から特撮までの作品は、先入観無しにコトバだけを鑑賞する事が出来ます。音楽的には筋少後期から興味が無くなったんですが、歌詞は相変わらず感動できるし面白いです。詞は初期なら「いくぢなし」「ウッドストックS伝説(田口トモロヲと共作)」、中期は「ハッピーアイスクリーム」「妄想の男」、後期は「ネットで叩いてやる!」「犬を手離す」が好き。元気がなくなった時に効果覿面の一冊です。

そういえばテレビアニメ版「GS美神」で一話丸ごと筋少の「君よ!俺で変われ!」がフィーチャーされてる回がありました。あれ凄かったなぁ。
投稿時間 22:03 | 書籍 | コメント(0) | このエントリーをはてなブックマークに追加 |
2005.12.22 

椎名高志「絶対可憐チルドレン」1,2巻


「授かった力で不幸になったのは―――――君がそれを選んだからだ!!それだけの力を持っていながら、情けないことを言うなッ!!君はなんにでもなれたし、どこへでも行けたんだ!!」(1巻P46、47より)

「ゴーストスイーパー美神」の椎名高志によるエスパー少女隊もの。
近未来、生まれながらの超能力者が次々と誕生していた。力を持つエスパーが国際舞台で大活躍する中、ほとんどのエスパーは普通の生活では力を持て余し、力を持たない人間達に忌み嫌われていた。内務省に努める皆本光一は日本に3人しか存在しない"最高"の能力を持つエスパーチームを任されるが、その3人は若干十歳の少女達、そしてとんでもない問題児だった。
椎名高志といえば、週刊少年サンデーでかなり好きだった「一番湯のカナタ」が打ち切りになって残念無念でしたが、今回も好みの新作を連載開始してくれました。エスパーと社会の衝突をメインに、小悪魔的なエスパー少女三人組+1の活躍を描いています。今の所、特に大ボスを設定している訳でもなく、X-MENでいうところの「ジェノーシャ編(アンチミュータント国家の話)」を延々やっている感じでしょうか。未来予知によると3人が人類の敵になる事はほぼ間違い無さそうなので、クライマックスに向けての展開が気になります。打ち切られませんように。
主人公の皆本が三人組と結ぶ友情、信頼、チームプレイがいい感じ。強力なエスパーを統べるリーダーが普通の人間、立場も性別も年齢も違うというのが実にうまい配置だと思います。皆本も正義漢でいいセリフを吐く青年に描かれていて好印象。椎名作品でお馴染みのキャラクター「GS美神」の横島を代表とする、鬱屈した性欲を持つコメディ担当が何故か少女の一人、薫に引き継がれていてそのギャップにも笑いが止まりません。
テロリストが毎回ファミリードラマの登場人物(磯野家、幸楽一家)なのがちょっと不思議。なにか恨みでも・・・。
投稿時間 00:05 | 漫画 | コメント(0) | このエントリーをはてなブックマークに追加 |
2005.12.21 

宮部みゆき「名もなき毒」第288回


中日新聞の朝刊で毎日連載中のサスペンス小説。原田いずみの乱入で話もいよいよクライマックス。このピンチを三郎はどう切り抜けるのか。
宮部みゆきは単行本を7、8冊読んでる位で、それほど熱心なファンというわけではありませんが、好きな作家さんの一人。「魔術はささやく」「火車」「理由」「夢にも思わない」辺りがお気に入りです。ちょっと前、私の大好きな小説「神の名の下に」のオビを宮部さんが書いていて親近感を持ったり。そういえば映画「妖怪大戦争」の担任教師役は見事にハマってました。
「名もなき毒」は「誰か」の続編で、主人公も同じく35歳妻子持ちのサラリーマン、杉村三郎。大事件を扱ったドラマティックな展開を見せるでもなく、そこら辺にある身近な悲しみや憎しみを描いています。今回のテーマは『犯罪者の親は子を犯罪者に育てたわけではない』、でしょうか。世間では加害者と同様に責められる加害者家族にスポットを当てています。原田いずみの父親の独白は読むのがしんどくなるほどの重さでした。
最近明らかになった毒殺事件の犯人はピンと来ませんでしたが、原田いずみと三郎という対極の人間を対峙させる事で何か凄いものが出て来そう。明日の朝が楽しみ。

新聞の連載小説で思い出しましたが、日経連載のエロ小説「愛の流刑地」が映画化とか。何かが狂ってる。
投稿時間 00:00 | 小説 | コメント(0) | このエントリーをはてなブックマークに追加 |
2005.12.20 

年末年始のテレビゲーム


世間ではXBOX360発売やニンテンドーDSの無線通信などで賑やかですが、自分はひっそりと値の下がったゲームソフトをプレイしています。ここも最初はゲーム関係のブログをやる予定だったんですが、全然ゲーム関連の記事を書けないので諦め気味。やっぱりゲームブログを謳うなら「最新の情報を発信」「地雷ゲーに突っ込む」「事情通の裏情報」「隅々まで攻略」「内容を深く考察」辺りを一つくらい実践できないとダメですね。最近、自分がいかに適当にゲーム遊んでて発信するものが無いか思い知らされました。
さて、そんな戯れ言はともかく、自分は年末年始「グラディウスV」「Shinobi」「ビューティフルジョー2」の3本で過ごす予定。安くて面白くて最高です。

グラディウスV・・・現在6面。音楽は崎元仁さんという事で、いつもの印象的なシンセメロディとは異なりますが結構お気に入り。リズムがいいのですよ。パワーアップ方式は、オプションが固定できるTYPE1で一度プレイすると他には移れません。便利過ぎる。敵と地形のスキマを縫うような展開がR-TYPE3を彷彿とさせますね。死んでも死んでも再挑戦したくなる構成は見事。2面冒頭のムービーはどうしてキャンセルできないんだろう・・・。

Shinobi・・・現在3面前半。兄殺しの過去を背負い、襲い来るは自分の育った里の仲間たち。主人公ホツマがストライダーばりのカッコ良さでシビれます。「だから貴様は負け犬なのさ」とか言って欲しい。ゲームの方はテンポ良く進みますが「壁走りすら駆使できんクズに進む資格は無い」的な地形が時々立ちはだかりヒーロー気分に水をさします。妖刀「悪食」(敵の魂を食えないと主人公を食う)が目覚めてタイム制限が加わり、現在必死で攻略中。忍犬強えー。

ビューティフルジョー2・・・友人に1を貸したら好評だったので、積んであった2をやりたくなって。難しいなー。こんなに難しかったっけ?1面のボスから「正攻法で勝つのは無理」レベルで暗澹たる気分に。新たにプレイキャラに加わったシルヴィアにも、早送りが無い(体が燃えた時、火を消せない)という致命的な欠点があり、結果『シルヴィアのみプレイ』ができないので不満が残ります。1やってない人にはつらい難度。3面からようやくズームイン・アウトが使用可になって面白くなってきました。
投稿時間 00:01 | ゲーム | コメント(0) | このエントリーをはてなブックマークに追加 |
2005.12.19 

アルバム「ザ・ベスト・オブ・ジョージ・ハリソン」


もし君がドライブするのなら 道路に税金かけてやる
もし君が座ろうとするなら イスに税金かけてやる
寒くなったら 暖房に税金だ(track.4「TAX MAN」より)


ビートルズのジョージ・ハリスンがレコード会社EMIを離籍した際、EMIが独自に選曲し1976年に発売したベスト盤。ビートルズ時代から7曲収録と、私の様なジョージ初心者にはもってこいのベストです。大好きな「I ME MINE」は入ってないですが。
このラインナップではやっぱりビートルズ時代の曲がいいですね。アルバム「RUBBER SOUL」、「REVOLVER」辺りは初期と後期の曲が混在する感じで素敵。「IF I NEEDED SOMEONE」「THINK FOR YOURSELF」は自分にとってそんなナンバーです。後期はスタジオで音重ねまくってるもんなー。曲は最高だけどライブ感は減ってるよね。ビートルズ以外のナンバーでは「WHAT IS LIFE」がいい感じ。痛めた声帯で無理矢理歌っている「DARK HORSE」も泣けます。
洋楽の日本版で最も楽しみなライナーノーツでは、本作8曲目に収録されている「MY SWEET LOAD」の盗作騒動を初めて知りました。アラン・クラインはどうしようもない糞ッタレで、ブライアン・エプスタインは本当に凄いマネージャーだった事を再認識。
投稿時間 00:24 | 音楽 | コメント(0) | このエントリーをはてなブックマークに追加 |
2005.12.18 

谷川流「学校を出よう!」1~6巻


「結論を言おう。よいか、並行世界は有限である。そして世界は上下にも存在する。とするならば、その縦方向の世界もまた有限であるとして何がおかしいことがあろう」(5巻P136-137)

涼宮ハルヒシリーズの谷川流による超能力学園もの。
特殊能力を持つ学生を幽閉するEMP学園。高校二年生の高崎佳由季は本人に特殊能力が無いにも関わらず、6年前に死んだ妹の幽霊に取り憑かれたせいで第三EMP学園に編入させられていた。そんなある日、佳由季は生徒会から超常現象の調査を命じられるが・・・。
超能力者を集めた学園でリーダーが強力なテレパスというと、どうしてもX-MENの『恵まれし子らの学園』とエグザビア教授を連想してしまいます。こちらのリーダーはハゲじゃないけど。X-MENみたいに能力者同士のバトルも無く、淡々と合宿生活が描かれ"学園"と謳っている割には授業のシーンも学園祭等のイベントも皆無。物語の仕組み(設定)そのものがメインに据えられているので、情感に訴えるような熱い展開も特に無く、数人の狂言回しが自らの世界観についてのロジックを繰り広げます。スタイルとしては推理小説とかに近いのかな。それがこの作品の面白みでもあるのですが、カバーイラストから想像される萌えラノベはここにはありません。
シリーズ通しての主人公は漆黒のゴスロリ美少女、光明寺茉衣子と白衣の魔術師、宮野秀策のコンビ。宮野が狂言回しの一人なので純粋な主人公は茉衣子一人と言ってもいいでしょう。超強力テレパスの抗争(実は兄妹喧嘩)に巻き込まれ困惑しながらも、次第に自分自身を発見し成長していく茉衣子がいい感じです。
5巻辺りから強烈なメタフィクション的展開を見せ始めていて、続きが非常に気になるところ。上位階層が下位階層を支配・変革し、下位の存在である主人公がその構造を打ち破ろうとするのはメタのいつもの手法ですが、ここはイッパツ上位構造からの物語を描いて欲しいです。鈴木光司の「ループ」みたいに。

過去記事:谷川流「涼宮ハルヒの憂鬱、溜息、退屈、消失、暴走、動揺、陰謀」
投稿時間 02:30 | 小説 | コメント(0) | このエントリーをはてなブックマークに追加 |
2005.12.17 

ピーター・ジャクソン「キング・コング」


観て来ました。もうすんごい面白かった。大満足。72年前に作られた名作「キング・コング」のリメイク。
1930年初頭のアメリカ、ニューヨーク。大不況の真っ只中、売れない女優アン・ダロウはギャラの不払いが続いていた劇場が突然閉鎖され文無しで路上に放り出される。アンは心ならずも万引きをするがすぐに捕まってしまう。そこへ出資者からクビを宣告されフィルムを持ち逃げ中の監督カール・デナムが通りかかりアンを救う。カールは逃げた女優の代役、それも衣装サイズの合う女を捜していたのだ。
シーンの一つ一つが際立っていていちいち面白く、退屈する事がありません。きわどく進む映画制作、サスペンス、コングの迫力、恐竜とのバトルとそれぞれの要素で一本の映画が撮れそうな勢い。不況から這い上がろうとするけなげな女優、ピンチをものともしない映画監督の豪腕、売れない女優と脚本家の恋、一癖も二癖のある船員に怪しい積荷を載せたボロ舟の海洋アドベンチャー、異教を信仰する原住民の宴の下りはそのまま食人族にシフトできそうですし、恐竜のシーンだけとってもジュラシックパークより数倍面白く迫力があります。湿地帯で巨大な虫の大群に襲われるシーンはゾクゾクしました。私のツボです。最高。髑髏島はいろんな生きものが魅力的に描かれていて素敵。
キャラクターも皆魅力的。ジャック・ブラック演じる監督カールの映画にかける情熱が映研出身の自分にはグッと来ました。フィルムがダメになった瞬間のキレ具合もよし。ナオミ・ワッツはキレイでしたね。コングとの交流ではセリフ無しの表情だけでしっかり感情が伝わってきました。脚本家ドリスコルは強過ぎ。カッコ良過ぎ。群がる巨大虫、襲い来るラプトルに吸血コウモリ、怒りのコングを相手に人間とも思えない奮戦を見せます。ハムナプトラのリックみたいだったよ。
ドリスコルが自分で書いた喜劇のセリフに自分の心を気付かされて、アンに会いに行こうとするシーンはクライマックスの一つ。アンの方もダンス中に流れる歌詞にハッとするわけですが、彼女の心に浮かんだのはコングかドリスコルか。
もうあらゆる部分が面白いので書き切れません。こんな作品は久し振り。映画の古典にして映画のエッセンスを全て詰め込んだ感があります。ラストはあっさりですが充分に満足しました。
少し感じた違和感というか要望は以下。

・アンがさらわれただけで全員が船を置いて助けに行く理由が分からない
・積荷を捨てて船を軽くした筈が、20丁以上のトミーガンが出てくる唐突さ
・何だかんだ言って毎回助けに来る船長。理由付けは?
・骸骨島>NYへのコングの移送方法。描かなかったというよりは描けなかったか。
・黒人船員が命を賭して守った青年ジミーのその後だけは描いて欲しかった。

314 名前:名無シネマ@上映中 本日の投稿:2005/12/17(土) 16:02:11 ID:ba8F8wPz
削るなら、NY編に出てこない人物のエピソードが先だろ
NY編に入って、船長や小僧はどうしてんだ? と思ってたら
そのまま終わってしまったw

315 名前:名無シネマ@上映中 本日の投稿:2005/12/17(土) 16:09:02 ID:ejo1MZxz
船長や小僧が船を下りてからどうなったとか、
登場人物全員のその後をフォローしないと気がすまないガキですか?

317 名前:名無シネマ@上映中 本日の投稿:2005/12/17(土) 16:22:41 ID:u4bU8IPH
>>315
そうじゃなくて、ピーター・ジャクソンの方が、重要でない登場人物に描写を割きすぎなんだってば。
だから、その人たちのその後まで気になってしまう。もっとあっさりしとけばいいって話。

投稿時間 15:42 | 映画 | コメント(0) | このエントリーをはてなブックマークに追加 |
2005.12.11 

ハドソンのファミコン音楽

famic.jpg
罰帝さんのブログで知った国本剛章(くにもとたけあき)さんのブログ。国本さんはKinoko Kunimotoの名義でハドソンのゲームソフトの音楽を作っておられた方。今回始められたブログでは国本さんとハドソンとの馴れ初め、自らが制作したファミコン音源について非常に貴重な回想録を披露してくれています。
ブログの記載によると担当作はチャレンジャーをはじめ、スターソルジャー、ヘクター'87、ボンバーキング、迷宮組曲など。全てピンポイントで自分が子供時代に音楽にシビれたゲームばかりです。素晴らしい。どれもイントロが流れるだけでそのゲームの画面が思い浮かぶほど秀逸な曲ばかり。初期ファミコンにおけるハドソン黄金期といっていいでしょう。一連の担当作をみると忍者ハットリくんも国本さんだと思うけど・・・どうかな?
個人的にはチャレンジャーが最も思い出深いタイトル。自分にとっては同時期に発売されたスーパーマリオよりもずっと音楽的に惹かれるものがありました。ゲーム的には負け・・・いやいや、良いゲームでした。ケータイの機種変更する毎にSCENE1(列車)とSCENE2(フィールド)は必ず着メロをダウンロードしてます。SCENE2のサビは今でも聞く度に感動ものです。無敵の炎群に雪隠詰めにされて悶死した思い出も蘇ってきますけど。
レトロゲーム専門誌ユーゲーの次号に国本さんのインタビューが載るらしいので、逃さずチェックしなければ。ユーゲーは「ユーズドゲームス」から改名してからは買っていなかったので久々。奥山さんはまだいるのかな?

関連リンク:笹川敏幸ブログ(懐古主義・ファミコンゲームデザイナーの過去ブログ)
この一連記事 がゲー音ファンには必読です

投稿時間 00:00 | ゲーム音楽 | コメント(2) | このエントリーをはてなブックマークに追加 |
2005.12.09 

ZABADAK「STORIES」


指先はいつも脆い カタチなぞるだけ けれど
確かなものはすぐに この手を離れるから(track2.「百年の満月」)


久し振りに「12月の恋人」が聴きたくなって。上野洋子脱退後に発売した6枚のアルバム音源をまとめたザバダック4枚目のベスト。ザバダック吉良知彦(作詞/作曲/ボーカル/ギター)の音楽活動のユニット名。ケルティックな音楽から沖縄サウンド、プログレまで幅広い作風で20年近く活動しており、オリジナルアルバムだけで20枚近く出しています。最近ではCM曲やTV番組のジングル、芝居、ミュージカルの音楽なども担当。デビュー時、3人で始まったザバダックは1人抜け2人抜け、現在は奥さんの小峰公子(作詞/ボーカル)と二人三脚で活動中。
男性ファンの間では93年に脱退した上野洋子(作詞/作曲/ボーカル)の高音域の歌声が非常に評価が高く、『ザバダックは上野時代まで』と公言するファンも多いですが、自分はアルバム「Something In The Air」から聴き始めたので、あまり上野時代に思い入れは無いです。自分が好きなのは吉良さんの曲とボーカルだし、小峰さんのボーカルもかなり好きなので。実質上の(ZABADAK時代の)上野洋子ベストアルバム「Pieces of the Moon」はたまに聴いたりします。
で「STORIES」。選曲はだいたい妥当な感じですが、個人的には「かえりみち」「点灯夫」「光降る朝」が入っていないのはちょっとガッカリ。特に「かえりみち」は吉良ボーカルの音源が是非に欲しいところです。リミックスされた「FAKE」は元のバージョンの方がいいかな。ドラムの音に違和感があります。全6曲のミニアルバム「Trio」から4曲入っていて「Trio」の存在感を危うくしていたり、かと思えば「Something In The Air」からたった1曲と愛されなさが哀愁を誘います。「Something・・・」は確かに過渡期の作品ではありますが・・・聴き込むと味があるのに。クリスマスソングが3曲入っていて、今の季節にはいい感じのアルバムです。ちなみに自分が好きなアルバムは「COLORS」「IKON」「音」辺り。
投稿時間 00:02 | 音楽 | コメント(0) | このエントリーをはてなブックマークに追加 |
2005.12.07 

ジョージ・ハリスン「BRAINWASHED」


ジョージにそっくりなビートルズファンの友人からの借り物。
ジョージ・ハリスン死後、遺された音源を息子ダニーとジェフ・リンが完成させ発売されたラストアルバム。ジョージについてはビートルズ時代の曲で「I ME MINE」と「TAX MAN」が好きなくらいで、あまり詳しくないです。とりあえずどれがスライドギターの音色か分かりません。クラプトンの「いとしのレイラ」がジョージの当時の奥さんとの不倫の曲だったっけ?
アルバムの仰々しいタイトルと異様なジャケットにビビっていましたが、意外にも音はごくシンプル、かつポップで聴き易い一枚。普通にかけっ放しで聴いちゃう。良い天気の日にお散歩しながら聴きたい感じ。個人的には「All Things Must Pass」よりこちらが好きかも。
軽快な「バチカン・ブルース」とハロルド・アーレンのカバー「Between The Devil And The Deep Blue Sea(邦題:絶体絶命)」のウクレレ具合が実にまったり。ラス曲「Brainwashed」では最後にヒンズー教の詠唱のようなものがあり、インド贔屓のジョージに相応しい終わり方をしてます。
友人は本当にジョージにそっくり。ダニー君より似てます。

関連:BRAINWASHEDレビュービートルズ&ジョン・レノン研究
   アサヒスーパードライCMソング「セット・オン・ユー」CDジャーナル
投稿時間 01:33 | 音楽 | コメント(0) | このエントリーをはてなブックマークに追加 |
2005.12.06 

柴村仁「我が家のお稲荷さま。」1~5巻


「俺は、憎いということも、悔しいということも、覚えているのに」
空幻は困ったような顔をした。「お前は楽しい思い出をもらえなかったんだなぁ」
(4巻P234より)


ケモノ娘好きの友人から拝借。彼はキツネ娘の本はとりあえず買うらしいです。
昇と透の高上兄弟は亡き母の実家、三槌家に突然召喚される。そこで二人は透が妖怪に憑かれており、早急に祓う必要があると知らされる。実は三槌家は代々霊力の高い司祭の家系で、弟の透にその血が濃く受け継がれているらしい。しかし憑いた魔物が強いこと、かつ三槌家の霊力は減退しており透を守るのに不十分だと判断した三槌の柱女は、封印された大霊狐の力を借りようとするが・・・・。
タイトルから「吉永さん家のガーゴイル」の電撃文庫的対抗馬かと思いましたが、読んでみると「ガーゴイル」がちらつく事はありません。日本古来の土地神や妖怪、神族の争いを中心に描かれる伝奇ラブコメ。もの凄い勢いで魔物に好かれるカリスマ小学生透と、それを守護する大霊狐天狐空幻(クー)の活躍が描かれます。
クーのセクシーさ&カッコ良さ、天然ボケの巫女コウの世間ズレした振る舞い、昇×佐倉の淡い恋の行方、金に汚いコンビニ店長の恵比寿神、ファンシー過ぎる『子連れ狼』、子供っぽいエキセントリック土地神六瓢代理・・・とキャラクターの魅力だけで読ませる力は充分ですが、やはりメインは透。彼のイノセントな目で見、感じ、行う妖怪や神々との交流に、立場論や利害を越えた著者の暖かい視点を感じます。透はホントにイイ奴でクーや六瓢代理がベタ惚れしてしまうのも不思議じゃありません。
この作品は食べ物の描写が多く楽しみの一つなんですが、4巻まであった『擬音・セリフ・擬音』のおもしろ描写が無くなってしまって最近寂しいところ。

チャカチャカ「なぁ、何を作っているのだ」チャカチャカチャカ。(1巻P181)
ザクザクザク「だいたいお前は、白い恋人一箱で、俺を動かせるとでも」ザクザクザク(2巻P229)
モグモグモグ。ゴク。「・・・鬼どもが関与して(省略)膨れあがっているだろう」パク。モグモグモグ(3巻P52)
班長は『ガリガリ君』をガリガリと食べながら「うん、これ食べたらね」ガリガリガリ。(4巻P43)

イラストは凄く色気があってキレイですが、店長恵比寿が全然エビス顔じゃないのと、クロネコサービスの黒猫が文章無視の着ぐるみネコなのがささやかな不満。
投稿時間 18:19 | 小説 | コメント(0) | このエントリーをはてなブックマークに追加 |
2005.12.03 

ひかわきょうこ「彼方から」全7巻


「ねっイザークこれ あのやかましいおじさんに似てない?」
「『おそ松くん』に出てくるイヤミっていうの」


最近完結した事を知り文庫版を改めて購入。連載開始から完結まで12年(何年かは休載)を要した大長編ファンタジー。
高校生の立木典子は爆弾テロをきっかけに異世界に飛ばされてしまう。ノリコが気がつくとそこは巨木の生い茂る樹海。襲い掛かる巨大な肉食虫の群れから彼女を救ったのは、イザークと名乗る流れ戦士だった。身寄りの無いノリコはイザークを頼るが、イザークの目的はノリコを殺す事だった。
ひかわきょうこは成田美名子と共に大好きな少女漫画家。初期こそ普通の恋愛マンガを描いていましたが、名作ガンアクション「荒野の天使ども」辺りから展開、それ自体も面白いアクション漫画を描きだして熱心な男性ファンをも獲得しました。理想の男性像に対して等身大の女の子という少女漫画の王道ともいえるシチュエーションは毎回不動ながら、意表をつくストーリー展開と、溜め込んだもの(前フリ、伏線など)を放出するかの様なカタルシスのあるクライマックスで楽しませてくれます。
さて「千津美&藤臣君シリーズ」のファンタジー版ともいえる「彼方から」。ノリコとイザーク、か弱い女を守る強い男といういつもの関係から、互いに守り守られる関係へと変化していく過程が見所。イザークの戦士としてのカッコ良さは作品のウリの一つですが、ここぞというピンチの時のノリコの勇気、心の強さもグッと来るものがあります。
脇を固める小悪党も卑怯でセコくてマヌケで非常に良い味。個人的には改心してノリコ達の仲間になるブサイク系のバラゴとドロスが凄い好き。美男美女だけの話でなく、そういうエピソードも絡める事で物語に深みを持たせています。
改めて読んでみても9巻(文庫版では5巻)までは読む手が止まらない位面白いです。以降は逃避行の為展開がちょっとダレ気味でラストどう収めるか心配でしたが、ラチェフ・ケイモス共文句無しの決着でした。あんまり上手いのでちょっと「うしおととら」のラストを連想したり。『敵は敵。問答無用で叩き潰す』ではなく、悪い側の気持ちもきちんと汲んでるのが凄いです。

関連リンク:ひかわきょうこインタビュー
投稿時間 00:24 | 漫画 | コメント(0) | このエントリーをはてなブックマークに追加 |
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